...九段(くだん)の坂下の近角常観(ちかずみじょうかん)の説教所は本(も)とは藤本というこの辺での落語席であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...暮れてから、樹明兄再度来庵、藤本さんと同伴、夜間撮影をやつて下さる...
種田山頭火 「其中日記」
...藤本さんは大商店の息子さんだ...
種田山頭火 「其中日記」
...藤本も人の出入りがしげくなり...
徳田秋声 「縮図」
...僕は最後まで僕の本分を尽くすばい」藤本が決然といい放った...
永井隆 「長崎の鐘」
...藤本君は運命を知った...
永井隆 「長崎の鐘」
...藤本君や片岡君や小笹君が一緒に私たちとこうして食べているのなら...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでも伊藤本人は...
蜷川新 「天皇」
...最初(はじめ)は藤本さん藤本さんと親しく物いひかけ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...藤本(ふぢもと)のならば宜(よ)き智惠(ちゑ)も貸(か)してくれんと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...八幡の藤本組と縁談がととのっとるということ...
火野葦平 「花と龍」
...八幡の藤本組を訪れた...
火野葦平 「花と龍」
...藤本喜八郎の前に...
火野葦平 「花と龍」
...そういった「玉井さん」藤本は...
火野葦平 「花と龍」
...藤本って奴、いゝ返事しないのに、くど/″\とやってゐるうち、何ともその図が今も眼に残ってゐるのだが、「あゝ判った/\」と言って、両手で頭をかゝへるやうな、或ひは耳を掩ふやうな形になって、そこへノビるやうにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...共にその蔓が左巻きをしている纏繞藤本で...
牧野富太郎 「アケビ」
...藤本鉄石(真金)にこんな一話があったのを...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...何ともはやユル・ブリンナーの藤本鉄石も不粋なでくの坊に見えて手が届くものなら彼の野暮にシャチコ張ッた鼻の頭へ白粉をつけてやりたくなっていたのだった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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