...宿の名を藤本といふ...
大町桂月 「春の筑波山」
...十一三月のある日、藤本の庭では、十畳の廊下外の廂(ひさし)の下の、井戸の処(ところ)にある豊後梅(ぶんごうめ)も、黄色く煤(すす)けて散り、離れの袖垣(そでがき)の臘梅(ろうばい)の黄色い絹糸をくくったような花も、いつとはなし腐ってしまい、椎(しい)の木に銀鼠色(ぎんねずいろ)の嫩葉(わかば)が、一面に簇生(そうせい)して来た...
徳田秋声 「縮図」
...藤本君は全身の力を失い...
永井隆 「長崎の鐘」
...藤本鉄石なんていう方へ加わりました」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...備前人藤本鉄石の遊説をもって深く志士と交わり...
服部之総 「志士と経済」
...此方(こち)には龍華寺の藤本がついてゐるぞ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...藤本のならば宜き智惠も貸してくれんと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...藤本(ふぢもと)のならば宜(よ)き智惠(ちゑ)も貸(か)してくれんと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...陰(かげ)に廻(まわ)りて機械(からくり)の糸(いと)を引(ひき)きしは藤本(ふぢもと)の仕業(しわざ)に極(きは)まりぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...藤本の嬢(じょう)も...
火野葦平 「花と龍」
...藤本組と縁組みすりゃ...
火野葦平 「花と龍」
...大庭春吉と藤本家に行ったことを報告したが...
火野葦平 「花と龍」
...藤本組との破談をうけあいながら...
火野葦平 「花と龍」
...藤本さんの方と縁組みしてくれりゃ...
火野葦平 「花と龍」
...藤本喜八郎という人物に...
火野葦平 「花と龍」
...無言で、藤本喜八郎と、堅く、手を握りあった...
火野葦平 「花と龍」
...藤本が虚心に諒解しているので...
火野葦平 「花と龍」
...蔓は右巻きの褐色藤本で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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