...宮はにこにこして何もせられぬのだけども――その女房たちが人を何の彼のと言ふのだもの……』窕子の眼には大内裏の藤壺のさまがそれとはつきりと映つて見えるのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...御殿は藤壺(ふじつぼ)である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お供して源氏のしばしば行く御殿は藤壺である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...藤壺の宮の兄君の子であるがためにその人に似ているのであろうと思うといっそう心の惹(ひ)かれるのを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮と藤壺の宮とは同じお后(きさき)からお生まれになったからであろうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...藤壺の宮は自分にやましい心がなかったらまして美しく見える舞であろうと見ながらも夢のような気があそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...翌朝源氏は藤壺の宮へ手紙を送った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それがあってから藤壺の宮は宮中から実家へお帰りになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弘徽殿(こきでん)の女御(にょご)は藤壺(ふじつぼ)の宮が中宮になっておいでになることで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...趣味の洗練された藤壺辺のことがなつかしく源氏には思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その藤壺へおいでになって帝は女二の宮を慰めておいでになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帝はどこよりもまず藤壺へおいでになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すぐ藤壺の女御とか女三ノ宮のタヲヤカな數々の宮中女性の姿が連想され...
吉川英治 「折々の記」
...光る君や藤壺の生活をのぞかせてみたら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...藤壺と源氏との関係...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...そこに藤壺への恋と六条御息所との関係とが主人公の生活の基調として暗示されるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...藤壺との情事についても同様のことが言える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...藤壺はそれを苦しんでいる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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