...寝静まった街の上に藍甕(あいがめ)のような空が残った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...勉強になりますさかい」藍甕転覆(あいがめてんぷく)事件帆村はそれを聞くと面映(おもは)ゆげにニッと笑い...
海野十三 「蠅男」
...陰気な顔をして一日じゅう藍甕(あいがめ)のまわりでうろうろしている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...これはお前さんが染場の藍甕のそばでしゃがんでいたという証拠なンだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...印籠の下げ緒が小半分染まっているところを見ただけでお前さんが藍甕のそばでどんなようすをしていたか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...しゃがんだはずみに腰に下げた印籠が半分ばかり藍甕の藍に浸(つ)かったのをお前さんは気がつかなかった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それを藍甕(あいがめ)に漬(つ)け...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...また此方側の麓には藍甕の様な海と泡だった怒濤とがあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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