...あるいは藁苞(わらづと)のような恰好をした白鳥が湿り気のない水に浮んでいたり...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...煤(すす)けた屋根裏からつりさげた藁苞(わらつと)に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...煤けた屋根裏からつりさげた藁苞(わらつと)に...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...藁苞十ばかりを作つてスミツカリを入れてうらの稻荷や氏神へ供へる...
長塚節 「十日間」
...大倉役所の藁苞に込んでくるのである...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...藁苞(わらづと)の馬に藁苞の餅を背負わせて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...すなわち粢(しとぎ)を藁苞(わらづと)に包んで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...風の神送りの日に作って藁苞(わらづと)に入れて供(そな)え...
柳田国男 「木綿以前の事」
...普通に行われているのは餅を一種の藁苞(わらづと)に入れて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...餅を包んだ藁苞を蔵(しま)って置いて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「今までの藁苞(わらづと)に這入っているのでは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...馬の背につけておいた藁苞(わらづと)の道中差を押ッ取り...
吉川英治 「剣難女難」
...鍋(なべ)と火を借りれば……」泥の藁苞(わらづと)を下げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ黒にして何か藁苞(わらづと)に容(い)れて持っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一束にして藁苞(わらづと)に巻いて荷の中に立てかけてあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...取りだしたのは藁苞(わらづと)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手に提げていた藁苞(わらづと)を上げて見せた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...藁苞(わらづと)の腹を破った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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