...家を建てた材料と同じ薹(すげ)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蕗(ふき)の薹(とう)も萌(も)えていよう...
泉鏡花 「絵本の春」
...蕗の薹の苦い風味を好む人も...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「これは八瀬の蕗の薹で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...29.港の北方に燈薹がある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
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高浜虚子 「五百句」
...雲雀が啼く、蛙が鳴く、蕗の薹、水音、家があると、鶏の声、牛の声、子供の声...
種田山頭火 「道中記」
...蕗(ふき)の薹(とう)が唯三つ四つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...恁(か)うして居(ゐ)る間(あひだ)に春(はる)の彼岸(ひがん)が來(き)て日南(ひなた)の垣根(かきね)には耳菜草(みゝなぐさ)や其(その)他(た)の雜草(ざつさう)が勢(いきほひ)よく出(で)だして桑畑(くはばたけ)の畦間(うねま)には冬(ふゆ)を越(こ)した薺(なづな)が線香(せんかう)の樣(やう)な薹(たう)を擡(もた)げて...
長塚節 「土」
...その頃の相場では少し薹(たう)が立ちましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
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原民喜 「かげろふ断章」
...蕨(わらび)か蕗(ふき)の薹(とう)ぐらいあったっていいはずなのよ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...池のはたに出ていた蕗(ふき)の薹(とう)がのびだした...
本庄陸男 「石狩川」
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三好達治 「一點鐘」
...佃煮(つくだに)にしたりしますが蕗味噌はどうします」妻君「先ず蕗の薹を湯煮ておきまして全体なら白胡麻ですが私どもでは胡麻の代りに南京豆を摺鉢でよく擂って味噌を交ぜてお砂糖で味をつけてその中へ蕗の薹を入れて鍋でよく煮たのです...
村井弦斎 「食道楽」
...必ずしも薹に立った菜だけではなく...
柳田國男 「食料名彙」
...つなが蕗(ふき)の薹(とう)を摘んでいたときのことである...
山本周五郎 「風流太平記」
...蕗の薹だったそうで...
山本周五郎 「風流太平記」
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