...梅の下には蕗(ふき)の薹(とう)が丈高くのびて白い花が見えた...
伊藤左千夫 「守の家」
...……動物に属する季のもの辛夷、(はこべら)、蕗の薹...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...八百屋には蕗の薹...
種田山頭火 「其中日記」
...蕗の薹を二つ見つけた...
種田山頭火 「其中日記」
...道ばたの蕗の薹二つ三つ頂戴する...
種田山頭火 「道中記」
...それでも帰途(かえり)には蕗(ふき)の薹(とう)なぞ見つけて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...桑畑(くはばた)の端(はし)の方(はう)に薹(とう)に立(た)つた菜種(なたね)の少(すこ)し黄色(きいろ)く膨(ふく)れた蕾(つぼみ)は聳然(すつくり)と其(その)雪(ゆき)から伸(の)び上(あが)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...その上二十歳白齒は少し薹(たう)が立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...野郎も薹(とう)が立つて縁遠くなると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
原民喜 「かげろふ断章」
...薹(とう)のたった古女房のことなどはどちらでもよく...
久生十蘭 「無月物語」
...いわゆるフキの薹(とう)である...
牧野富太郎 「植物記」
...梅干を使わない時は酢(す)の物(もの)を拵(こしら)えるとか百合のない時には款冬(ふき)の薹(とう)とか鮎(あゆ)のウルカとか必ず苦味と酸味を膳の上に欠かないのが五味の調和だ...
村井弦斎 「食道楽」
...先日八百屋(やおや)が蕗(ふき)の薹(とう)を持って来ましたから一度に沢山蕗味噌(ふきみそ)を拵えておきました...
村井弦斎 「食道楽」
...健胃剤を蕗の薹から製す医者もあるそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...フクタチ莖立即ち蔬菜の春になつて薹に立つことであるが...
柳田國男 「食料名彙」
...必ずしも薹に立った菜だけではなく...
柳田國男 「食料名彙」
...つなが蕗(ふき)の薹(とう)を摘んでいたときのことである...
山本周五郎 「風流太平記」
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