...道具類は大きな漆塗の盃、火にかけた薬鑵、その他若干(すべて日本製)と、アイヌがつくった木の食事椀とであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...薬の効力(ききめ)でも見るやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...薬品の空箱を土に埋めたり...
太宰治 「姥捨」
...銀子が薬棚(くすりだな)の前に立って...
徳田秋声 「縮図」
...たいそう腹を立てて薬もいっさい飲まんと言っておいでるので……」看護婦が傍に泣いて詫びていた...
徳田秋声 「挿話」
...医学の方でも種々な新薬が出たが...
豊島与志雄 「生あらば」
...透明な水薬をくれた...
豊島与志雄 「裸木」
...迷信だろうとインチキ薬だろうと手当たり次第飲んでみるのでもない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...または薬剤として特に効があると考えた民俗も...
中山太郎 「屍体と民俗」
...となりかくなり薬代は三が働き...
樋口一葉 「大つごもり」
...何かひどくしみる薬液――たとへば硝酸銀――をさされたやうで...
北條民雄 「発病」
...わしが持っている爆薬に比べたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そのクムヒルの原語クムビラの音訳が薬師の十二神将の宮毘羅(くびら)...
南方熊楠 「十二支考」
...あの薬屋のある通りに見える松の古木の先ですってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...薬も祈祷も験(しるし)がない...
山本周五郎 「柳橋物語」
...猫イラズは長生(ながいき)の妙薬でしょう...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...牛馬が毒草を喰った時なんかにも同じ理屈で使用される薬なんだが...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...「年来、蓄(たくわ)え置く、武器硝薬の類は、ことごとく山外へ搬出(はんしゅつ)せよ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??