...而して又かの丸薬の箱あり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...跡の薬になるから...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...眼の少し疲れた時には、眼薬を一滴、眼の中に落して、潤いを持たせる...
太宰治 「新郎」
...わたくしは大田南畝(おおたなんぽ)がその子俶(ししゅく)を伴い御薬園の梅花を見て聯句(れんく)を作った文をよんだ時...
永井荷風 「十六、七のころ」
...お宮のあたりの蘆の葉がみんな片葉になって西の方へ向いていたということでござんす」身延(みのぶ)と七面山(しちめんざん)の間の裏山を越えて薬袋(みなえ)というところへ出た時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、どちらにしても茸に中(あた)った毒は、河豚(ふぐ)に中った時と同じことに、その薬がなく、救済方がなく、ただ時という医者をもって、生かすか、殺すかの処分を待つほかは手段がないそうですから、この場のなりゆきも、手を束(つか)ねて見ているよりほかはありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...一色道庵はこの丸薬と同じ物を作れと言われ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薬が切れ始めたか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ここで一生を終わりたいです」第二十一章 薬指ヴィラはもっと驚いてしかるべきだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...痕跡を残さない毒薬があることを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私は薬種屋へ行って三種の薬品を買い入れた...
松永延造 「職工と微笑」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...今度新帝(東山天皇)御医薬の時山王の猴もまた疱瘡煩いける...
南方熊楠 「十二支考」
...薬液を注射して殺した...
夢野久作 「暗黒公使」
...赤神丹(せきしんたん)の秘薬をたずさえ...
吉川英治 「三国志」
...かたがたその城庫には多量な矢石(しせき)火薬の蓄蔵も必至と見られたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...典医のさしあげた薬湯(やくとう)も召しあがらずに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ことに薬師崇拝、観音崇拝のごとき単純な帰依は、特殊の教養なき民衆の心にも、きわめて入りやすいものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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