...或る薬液を注入した...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...彼の息子の当主は大阪の有名な売薬製造業者であることなどが分って来た...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...同日午後五時に、山本伯(はく)の内閣が出来上り、それと同時に非常徴発令を発布(はっぷ)して、東京および各地方から、食料品、飲料、薪炭(しんたん)その他の燃料、家屋、建築材料、薬品、衛生材料、船その他の運ぱん具、電線、労務を徴発する方法をつけ、まず市内の自動車数百だいをとりあつめて新宿(しんじゅく)駅につまれていた六千俵の米を徴発し、り災者へのたき出しにあてました...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...まだ薬の味残ってるみたいに口の中にちゃにちゃさしながら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...薬の香の沁み込んだ毛布やメリンスの蒲団を二階へ運んでいた...
徳田秋声 「爛」
...疵口を解いて「何を盗った?」「何んだか――親爺の大切にしているもんでさあ」膏薬を貼ったらしく...
直木三十五 「南国太平記」
...ホッと胸を撫(な)で下ろしたのは薬屋源太郎はじめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ自分にはこう云う感興が演芸会よりも舞踏会よりも薬になるように思われる...
夏目漱石 「草枕」
...多くの薬の発見者で奇跡者の女神(イシス=大地)とその息子ホルス(Horus)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...たまには間違えて引出しをあけると、毒薬や、笑い薬なども出て来て楽しいだろうにといった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...弾薬の装填を忘れてゐるのを発見した...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...我々の生存のためになるものは何でも医薬と名づけてよいのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...荷駄のなかみが鉄砲と弾薬だということは...
山本周五郎 「風流太平記」
...飲まされた「酔いざまし」の水薬の冷たくてお美味(い)しかったこと……...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...薬種屋とまちがえそうな箔(はく)おきの看板...
吉川英治 「江戸三国志」
...廉子の薬籠中(やくろうちゅう)のものであり...
吉川英治 「私本太平記」
...薬草はすべて湿気を忌(きら)う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...火薬や羅針盤の発明...
和辻哲郎 「鎖国」
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