...世間においては外来のクリスト教の宣教師およびクリスト教信者の教師ならびにこれらの薫陶(くんとう)を受けたる内地の牧師らの刺戟もまた哲学思想発生に無関係でなかったように思う...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...麻布(あざぶ)中の空気を薫蒸(くんじょう)するような笑いです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それは一つは薫とか...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...松村任三(まつむらじんぞう)博士の『改訂植物名彙』全編漢名之部に薫すなわち薫草を Ocimum BacilicumL. すなわちメボウキ(目箒の意)にあててあるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...蓋し零陵香の一名なる薫草と同じものであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...猪汝が臭我を薫ず...
南方熊楠 「十二支考」
...その小山内薫などの演出や演技のプロトタイプ(原型)は何かと言えば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...人が至当と認めぬ望みを持つことは仏の道から言っても罪作りなことになるであろうと薫は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫の泣きながら言うのを聞いている弁はまして大泣きに泣いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次の朝の有明(ありあけ)月夜に薫は兵部卿(ひょうぶきょう)の宮の御殿へまいった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君は上手(じょうず)に中の君のほうへ薫を行かせようということを考えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何をしようとしても消えていくようにばかりなさるのは悲しゅうございます」薫を深く憐(あわれ)むふうのあるのを知って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このことでまた心細くなる気もする薫であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紅葉(もみじ)を折らせた薫は夫人の宮にそれらをお見せした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荘園の人が石山へ行ってはじめて姫君の死は薫へ報じられたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫に周囲を観察されることを恥ずかしく思召し...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小宰相にも自殺する目的のあった人だったとは言いだすことにまだ口重い気がして薫はならない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「皇太后御入内後も薫子は特別の御優遇を賜つたが...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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