...酒(さけ)の薫(かをり)が芬(ぷん)と立(た)つた...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...フーッと薫り高い息を吐き出した...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そして葭簀越(よしずご)しにも軽く匂(にお)わせる仙女香(せんじょこう)の薫(かおり)と共に...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...一立斎文慶の薫陶と...
正岡容 「吉原百人斬」
...熱心に薫香(たきもの)の香を袖(そで)につけて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕方になって源侍従の薫(かおる)がこの家へ来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「逢はずば何を」(片糸をこなたかなたに縒りかけて合はずば何を玉の緒にせん)と薫は歎かれるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫の迷惑そうにしているのを御覧になって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治の大姫君を薫は情人にしていると信じておいでになるからである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分のほかにだれも力になる人はないのであると薫は思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...客殿を立って西の対の夫人の所へ薫はまわって行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この宮以外には御所へでもお上げする気にはなれなかったであろうと思われた薫は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...泣かんばかりになっているのにも少し道理はあるとかわいそうに思われる薫が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二条の院の女王(にょおう)様のほうへお送りすべきものは私の荘園の者を呼んで持たせておあげなさい」などと薫はこまごまとした注意までも弁の尼にしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寝ざめ寝ざめに故人のことばかりの思われて悲しい薫は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生は味気ないとこの女王についても薫は思うのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫氏等のやうな珈琲を啜つてゐる静観派と...
吉井勇 「青春回顧」
...全土の民衆のうえに薫々(くんくん)と行き渡らせたいための盛事だったというほうが適切であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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