...薫が一汐(ひとしお)高くなった...
泉鏡花 「婦系図」
...小山内(おさない)薫氏の令妹である岡田八千代(当時は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...山口薫次郎その他当年の...
服部之総 「志士と経済」
...――それは一つは薫とか...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...もう青葉の影には清新な風が薫るやうになりました...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...へんぽんと薫風にひるがえっていてびっくりした...
正岡容 「わが寄席青春録」
...たまたま変例と見るべき者もなほ行(ゆく)春(はる)や鳥啼(な)き魚の目は涙 芭蕉松風の落葉か水の音涼し 同松杉をほめてや風の薫る音 同の如き者にして多くは「や」「か」等の切字を含み...
正岡子規 「俳人蕪村」
...新婚時代の新郎の衣服として宮のほうへおいでになる院のお召し物へ女房に命じて薫香(たきもの)をたきしめさせながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女房勤めをする身分でない人々もこうして薫とはかない関係を続けることで慰んでいるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫は無遠慮にあたるかもしれぬが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫(かおる)も宇治の八の宮の訃(ふ)を承った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫の気持ちをよく理解され...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兄弟ではあっても敬服せずにおられぬところの備わった薫に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫も姫君を愛すべき人とは見ているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫の愛人であった姫君のことなどは知ったふうには言ってないことであったから心一つに残念がっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...冷やかな朝東風(あさごち)を薫らせて来る...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...大香炉(こうろ)は薫々(くんくん)たる龍煙(りゅうえん)を吐き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いや香(こう)よりも匂いのたかい女脂(にょし)の薫(かおり)がふんふんと如海和尚の打振る鈴杵(れいしょ)もあやふやにし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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