...まるで壜詰の薤(らっきょう)のように押しつけられてしまった...
海野十三 「地球盗難」
...玉葱や辣薤(らっきょう)を手にするときに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「薤露行」などの一頁は「猫」の五頁位と同じ労力がかかるのは当然です...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...薤(らっきょう)を二つ並べたように腰から下が裸体になってぬッと曝し出された...
谷崎潤一郎 「少年」
...火鉢にて辣薤を煮る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...逆薤(ぎゃくらっきょう)の面(かお)を振り立て...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(あ)の薤(らつきやう)でも出(だ)して見(み)せえ...
長塚節 「土」
...馬鈴薯(じゃがいも)か辣薤(らっきょう)か...
久生十蘭 「生霊」
...辣薤を踏んづけちゃだめなのよ」と...
久生十蘭 「生霊」
...六寸ほど伸びた辣薤の葉を畝越しに跨ぎながらじょうずに踊っている...
久生十蘭 「生霊」
...糸すじほどのその畔に玉蜀黍と辣薤をたがいちがいにたくしこみ...
久生十蘭 「生霊」
...枝豆も辣薤も踏まずにじょうずに踊れるようになったということだった...
久生十蘭 「生霊」
...「やめなさいってば! そんな馬子足(まごあし)で辣薤を踏んではだめ...
久生十蘭 「生霊」
...起きあがってむんずりと辣薤の葉の上に坐ったら...
久生十蘭 「生霊」
...薤形(らっきょうがた)になっているその狭いほうの端が径十一インチ...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...胡はカラカサバナ科のコエンドロ、薤はラッキョウ、興渠は一名薫渠で強臭のある阿魏(アギ)すなわち Asafoetida である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...澤庵と辣薤(らつきよう)とが珍しくもなく並んでゐるばかりだつた...
正宗白鳥 「母と子」
...薤葉(かいよう)の葉を噛み...
吉川英治 「三国志」
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