...いや薊さん、どうもあなたに面目次第もない」「土屋さんあなたは、よく理屈を言う人だから、薊も今夜は少し理屈を言おう...
伊藤左千夫 「春の潮」
...この薊の顔はどうするつもりだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...小さく分けてそれを打敗る才覚がなく――薊(あざみ)をもみつぶすように手荒くあつかおうとばかり考えているのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...朝露のしとどに置いた草原の中に薊(あざみ)やら撫子(なでしこ)やらが咲いた...
田山花袋 「田舎教師」
...薊(あざみ)が咲き乱るゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...薊(あざみ)の三之助...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うつぎや薊(あざみ)の花や桐(きり)の木が...
林芙美子 「清貧の書」
...アテチョック(アルティショー―食用薊(あざみ))ってものを食ったのは...
古川緑波 「神戸」
...紫雲英(げんげ)と薊とこの花とを以て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そこへ下りて来た薊と山岡屋は...
吉川英治 「魚紋」
...薊(あざみ)の姿がチラチラ見えた...
吉川英治 「魚紋」
...『だいじょぶかえ、芳さん』お可久が川をのぞいていうと、薊は、自信のある声でいった...
吉川英治 「魚紋」
...薊(あざみ)は、近づいて行った...
吉川英治 「魚紋」
...薊州(けいしゅう)中を見てこられよう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここら薊州(けいしゅう)あたりの安軍人までが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...薊州(けいしゅう)の押司(おうし)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あやめさくとはしほらしやといふその花は極めて稀にしか見えないが堤の青草の蔭には薊(あざみ)の花がいつぱいだ...
若山牧水 「水郷めぐり」
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