...この薊に拾わしてください...
伊藤左千夫 「春の潮」
...誤つて鬼薊を掴めば...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...裸男承知して、將に家を出でむとすれば、伊藤薊山、上京したるばかりの足にて、來り訪ふ...
大町桂月 「粕壁夜行記」
...薊を活ける、老鶯が啼く...
種田山頭火 「其中日記」
...嵐にあおられた薊の種子がブウと音を立てながらクレーヴン探偵の体を掠(かす)めて弾け飛んだが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...薊(あざみ)の三之助...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「薊(あざみ)の三之助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薊(あざみ)の三之助も殺したのでしょうね」と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狂言は黙阿弥(もくあみ)の『小袖曽我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい)』で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...サワアザミに右のようにかつて我が本草学者があてている鶏項草(ケイコウソウ)は宋の蘇頌(そしょう)の著わした『図経本草(ずきょうほんぞう)』から出た薊の一名であるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...脚を刺す浜薊(はまあざみ)や燈心草から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...野薊を馬の牡丹餅(ぼたもち)というから...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...私は……』『罪ほろぼしと思ってよ』薊は...
吉川英治 「魚紋」
...『七百両だ』そればかりを、薊は思っていた...
吉川英治 「魚紋」
...そしてそのまま薊州(けいしゅう)の地を去ろうとしたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...薊州(けいしゅう)の町では流行(はや)りだしてきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――この山から薊州(けいしゅう)を通らずに梁山泊へ行ける抜け道だって知っていますぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...薊(あざみ)の叢(くさむら)をひっぱたく...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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