...そうして薊に盃(さかずき)をさす...
伊藤左千夫 「春の潮」
...十三薊(あざみ)が一切を呑(の)み込んで話は無造作にまとまる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...薊山もあり、畫家の岡本一平氏もあり、西村醉夢もあり...
大町桂月 「粕壁夜行記」
...折々手を刺すは、薊也...
大町桂月 「狹山紀行」
...今でも薊というとすぐ富士山を思い出す程に...
高浜虚子 「富士登山」
......
種田山頭火 「草木塔」
...薊(あざみ)の三之助も殺したのでせうね」と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百舌(もず)の贄(にえ)のように引っ掛って死んだ薊(あざみ)の三之助の下手人は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「薊の三之助がどうして死んだか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薊の三之助を殺したのは幹助じゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薊(あざみ)の花が叢(くさむら)のように咲いていた...
林芙美子 「魚の序文」
...仏蘭西薊(シャルドンヌ)...
久生十蘭 「だいこん」
...と問はれて薊の中をくゞり出でんとて斯く羽を傷ひたる旨言ひ出でぬ...
正岡子規 「花枕」
...脚を刺す浜薊(はまあざみ)や燈心草から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...休息は些(ちと)の間で薊(あざみ)や荊(いばら)の粗食に安んずべく...
南方熊楠 「十二支考」
...山面を遠くから雲のやうに白く棚曳き降りて來た獨活(うど)の花の大群生が、湖面にまで雪崩れ込んでゐる裾を、黄白の野菊や萩、肉色の虎杖(いたどり)の花、女郎花と、それに混じた淡紫の一群の花の、うるひ、薊(あざみ)、龍膽、とりかぶと、みやまおだまき、しきんからまつ、――道はだんだん丈なす花のトンネルに變つて來る...
横光利一 「榛名」
...そこは薊州(けいしゅう)城外の古刹(こさつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あやめさくとはしほらしやといふその花は極めて稀にしか見えないが堤の青草の蔭には薊(あざみ)の花がいつぱいだ...
若山牧水 「水郷めぐり」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??