...彼は或薄雪の夜、神保町通りの古本屋を一軒一軒覗(のぞ)いて行った...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...彼は或薄雪の夜、神保町通りの古本屋を一軒々々覗いて行つた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...薄雪薄氷がうらゝかな日光で解けて雫する...
種田山頭火 「其中日記」
...『新薄雪物語』の三人笑いやテボの正宗その他を打通しの出し物で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...下のは「薄雪(うすゆき)物語」...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これが深山薄雪(みやまうすゆき)っていうんでしょう」お雪はその一つを摘(つ)み取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...紅葉のなかば粗枝にのこってなかば薄雪に委した十文字峠を越えてはいったこともあり...
中村清太郎 「山岳浄土」
...奥上州裏日光の連山の雲母をちらしたような深雪薄雪の光を浴びたものの...
中村清太郎 「山岳浄土」
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林芙美子 「新版 放浪記」
...比叡の嶺に薄雪すると粥くれぬ錦織るなる美くしき人一寸難しい歌だが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...冬も進んで今朝は特に寒く叡山に薄雪が見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...前夜積つた薄雪が...
正宗白鳥 「孫だち」
...月が明るくさして薄雪の積んだ六条院の美しい庭で行なわれる踏歌がおもしろかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...始めて深山薄雪草(みやまうすゆきそう)の白い花を見付けて喜ぶのは...
森鴎外 「木精」
...念念刻刻死に迫る泥中の思いにも薄雪はこうして降っていたことだろう――十一月――日荷は十一包みも出来あがった...
横光利一 「夜の靴」
...をりをりまじる薄雪は錫箔(すゞはく)よりもたよりなし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...薄雪をもった由布嶽の頂を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...石楠花(しゃくなげ)やりんどうや薄雪草も数あるらしいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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