...もしガンベが何か言いだしたら俺はそうだガンベのいうとおり昨夕薄野に行って女郎というものと始めて寝てみたと逆襲してやるだけのことだ...
有島武郎 「星座」
...薄野(すすきの)薄野という声は...
有島武郎 「星座」
...薄野呂なところからノロ勘と綽名(あだな)された...
石川啄木 「天鵞絨」
...薄野(すすきの)遊廓だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は獨りぼんやりした顏で薄野を出た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...四人は薄野に向つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「薄野(すすきの)へ行け」と命令する樣だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして月下を獨りまた薄野に行き...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は薄野からの歸りに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...車が薄野(すすきの)の仲通りへ來た時は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ぼくは薄野呂(うすのろ)です...
太宰治 「虚構の春」
...薄野呂(うすのろ)のようなその按摩は...
徳田秋声 「足迹」
...かくてその薄野呂(うすのろ)な人々は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一見したところ、千代の薄野呂は、脳膜炎の結果かとも見えるし、遺伝梅毒のそれかとも見えるし、其他の悪疾のそれかとも見える...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...宇治も見渡す限り茫々(ぼうぼう)たる薄野原(すすきのはら)でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄野原(すすきのはら)を歩み出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれが饅頭(まんじゅう)売りの武大(ぶだ)ッていう薄野呂(うすのろ)のおかみさんじゃござんせぬか」「ひぇっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...(はな)ッ垂らしの薄野呂(うすのろ)だッて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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