...頬の肉落ち頤(おとがい)細りて薄衣の上より肩の骨の...
泉鏡花 「活人形」
...紫の薄衣(うすぎぬ)かけて見えさせたまう...
泉鏡花 「一景話題」
...紗(しや)の薄衣(うすぎぬ)を掻(か)きなでて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...濃紫の薄衣に墨染の衣を着たのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...祖母がふうわりと私を包んでくれていたその薄衣が...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...かくて明治三十二年七月わが小説『薄衣(うすごろも)』と題せし一篇柳浪先生合作の名義にて初めて『文芸倶楽部』の誌上に掲げられたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...薄衣まとへどぬくゝ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...縫箔のある小袖に精巧な地の薄衣(うすぎぬ)をかぶった優美な旅姿をしていたことだったろう...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...薄衣揚(コットレット)...
久生十蘭 「だいこん」
...……薄衣を着た仙女たちがマジメくさった顔をして笛を吹いたり太鼓をたたいたりしているの...
三好十郎 「樹氷」
...白い薄衣(うすもの)の単衣襲に淡藍(うすあい)色の小袿(こうちぎ)らしいものを引きかけて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薄衣(うすもの)の単衣(ひとえ)を一つ着ただけでそっと寝室を抜けて出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は恋人がさっき脱いで行ったらしい一枚の薄衣(うすもの)を手に持って出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ついでに空蝉(うつせみ)の脱殻(ぬけがら)と言った夏の薄衣(うすもの)も返してやった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...偸目(ぬすみめ)をして尼達の胸の薄衣(うすぎぬ)の開(あ)き掛かつてゐる所をのぞいてゐたことは幾度(いくたび)であらう...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...黒い薄衣(うすもの)に...
吉川英治 「大岡越前」
...実に薄衣に包んだ名刀が...
吉川英治 「剣難女難」
...下肢が薄衣の下から透いて見えるところや...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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