...私は今の仕事が薄給すぎてやっていけない...
...この街では薄給のアルバイトしかない...
...彼女は薄給ながらも社会貢献する仕事をしている...
...僕は薄給で働いているのに、毎月家賃が払えない...
...家事手伝いをしているのに、薄給で仕事をしている...
...とうてい生活して行けそうもない薄給しか与えられない習慣になっております...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...薄給である...
太宰治 「火の鳥」
...一ヶ月百フランという薄給で二年間も辛抱しました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...先方は謙遜(けんそん)して、蒔岡(まきおか)さんと私とでは身分違いでもあり、薄給の身の上で、そう云う結構なお嬢様に来て戴(いただ)けるものとも思えないし、来て戴いても貧乏所帯で苦労をさせるのがお気の毒のようだけれども、万一縁があって結婚出来るならこんな有難いことはないから、話すだけは話してみてほしいと云っている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今も昔のごとく薄給(はっきゅう)に甘(あま)んじ下男同様の粗衣(そい)粗食を受け収入の全額を挙げて春琴の用に供したその他経済を切り詰めるため奉公人の数を減らし色々の点で節約したけれども彼女の慰安(いあん)には何一つ遺漏(いろう)のないようにした故(ゆえ)に盲目になってからの彼の労苦は以前に倍加した...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...官からもらえる薄給の二倍の給料を自分の金で払ってやった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...銀行会社は重役頭取(とうどり)より下は薄給の臨時雇のものに至るまで申合せたるやうに白き立襟の洋服を着(き)手に扇子(せんす)をパチクリさせるなり...
永井荷風 「洋服論」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...薄給にして廉なるは君子たるに庶幾(ちか)し...
正岡子規 「夜寒十句」
...薄給と菜食の相を備えた若い男は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...かつて大阪府の薄給官吏が血書してこの意を述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の薄給では結婚もできずにいる不幸な青年たち...
宮本百合子 「現実の道」
...「少し薄給のようだな」と...
山本周五郎 「花も刀も」
...能面を売って手内職や薄給取りに転向している際にも翁は頑として能楽の守護神の如く子弟を鞭撻し続けていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...彼ら薄給仲間のお座所廻りの小官吏たちは...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...じっさい彼らの薄給はひどかった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...ひくがいい』やはり陛下はおそばの下級官吏たちの薄給と蝋燭屑との不可分な関係を知っておられたのだった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...薄給の教員...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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