...――その外まだ薄穢い食物店が沢山ある...
芥川龍之介 「上海游記」
...茶褐色の薄穢い泡の群が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...恰度干潮で薄穢い泡を満潮線へ残したまま海水の引いてしまった水際へ屈み込んで...
大阪圭吉 「死の快走船」
...一様に薄穢い泡が附着します...
大阪圭吉 「死の快走船」
...間もなく薄穢い二階建の葬具屋――十方舎へやって来ました...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...薄穢い粘土製のパイプを咥(くは)へて...
薄田泣菫 「茶話」
...既に薄穢い半狂人であった...
太宰治 「東京八景」
...息子の許嫁(いいなずけ)の薄穢い身内が来た...
太宰治 「東京八景」
...僕見たいな薄穢い田舎書生なんぞ...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...素早く仙吉の締めて居る薄穢い浅黄の唐縮緬の兵児帯を解いて後手に縛り上げた上...
谷崎潤一郎 「少年」
...涙というものは、まして中年の鰥男(やもめ)の涙などというものは、薄穢いものだ...
外村繁 「夢幻泡影」
...薄穢い豊満な肉体をしている女中が...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...五十恰好の薄穢い服装(みなり)をした女が不機嫌な顔を突出した...
松本泰 「緑衣の女」
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