...薄白い明(あかる)みが拡がつてゐる...
芥川龍之介 「好色」
...薄白い路の左右には...
芥川龍之介 「俊寛」
...のみならずこの二すじの線は薄白い道のつづいた向うへ...
芥川龍之介 「少年」
...薄白い羽裏を閃(ひらめ)かせながら...
芥川龍之介 「山鴫」
...早朝の薄白い光が感じられた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...薄白い雲が千切れ飛んでいた...
豊島与志雄 「反抗」
...薄白い手拭がひらひらと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...甲武信(こぶし)の国境の薄白い山々が劃(くぎ)っているのを眺めたりしていると...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...とたんにツツツツ薄白いものが目の前をよぎって...
正岡容 「小説 圓朝」
...一月の午後のおてんとさまが薄白い顔を小さく浮かせ...
正岡容 「寄席」
...薄白い雪の上へ、煤色(すすいろ)に小さな足跡が残された...
正岡容 「寄席」
...そこにもここにも薄白い御飯のかたまり...
正岡容 「寄席」
...片手で薄白い顔を押さえて男泣きに泣いている海老団治のほうをなんべんもなんべんも覗き込みながら...
正岡容 「寄席」
...この細いなにもはめない薄白い両手が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...それから薄白い顏のリンカクと...
三好十郎 「肌の匂い」
...薄白いフランスの土の色が...
横光利一 「欧洲紀行」
...遠い沖の果てには薄白い雲の群が...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...今朝見た薄白い雲はもう消えてしまつて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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