...汽車は薄煙(うすけむり)を残しながら...
芥川龍之介 「詩集」
...樹間を立ち騰る薄煙のあたりに...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...かぼそい薄煙を漂はせてゐるのである...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...一面の朧の中に薄煙を敷いた道が...
泉鏡花 「遺稿」
...一面の朧(おぼろ)の中に薄煙を敷いた道が...
泉鏡花 「遺稿」
...月明りに霜の薄煙(うすけぶ)りがあるばかり...
泉鏡花 「印度更紗」
...薄煙りが炉の方から流れて来ているのもわが家らしい...
横光利一 「夜の靴」
...鰻屋(うなぎや)の薄煙り...
吉川英治 「江戸三国志」
...足音のない闖入者(ちんにゅうしゃ)のような薄煙が...
吉川英治 「私本太平記」
...いちめんな薄煙のため...
吉川英治 「私本太平記」
...黒い真綿(まわた)のような薄煙の膜(まく)が所々の視野をさえぎり...
吉川英治 「私本太平記」
...濛々(もうもう)たる薄煙(うすけむり)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこからともなく薄煙は流れ入るが...
吉川英治 「新書太閤記」
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