...今日は薄曇りだね...
...明日も薄曇りの予報だそうだ...
...外出するときは薄曇りでも傘を持っていった方がいいよ...
...薄曇りなのに暑いね...
...薄曇りの日は写真を撮るのに良いです...
...薄曇つた泡が數限りなく腐つた泥から湧いてゐて...
石川啄木 「二筋の血」
...薄曇る燈(ともしび)の前に落涙した...
泉鏡花 「女客」
...そのいやなこがらしが吹く或る薄曇った寒い月に...
岩本素白 「こがらし」
...薄曇のした空から漏れてゐる初夏の朝陽の光が薄赤く帆を染めてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...やがて薄曇(うすぐも)って寒かったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...空は薄曇りに曇って...
豊島与志雄 「神棚」
...ある薄曇りの秋の日に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大きな薄曇りめいた気懸りがあって...
豊島与志雄 「秦の出発」
...入口からさす薄曇りの光を...
直木三十五 「南国太平記」
...薄曇りの空の光に日頃は黒い緑の木葉(このは)が一帯に秋の如く薄く黄ばんで了つて...
永井荷風 「花より雨に」
...妙に薄曇つて物凄く光ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄曇りの月が浮かんでいる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...薄曇りのした空を見あげながら指を折るのであるが...
牧野信一 「痴酔記」
...……今日は朝から薄曇りして蒸し暑い...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...寛永十九年四月二十一日は麦秋(むぎあき)によくある薄曇りの日であった...
森鴎外 「阿部一族」
...忽(たちま)ち一発の銃声が薄曇の日の重い空気を震動させて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...ありがたいお説教の余韻を薄曇らせ...
夢野久作 「塵」
...岬の果ての方は薄曇りがして...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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