...意志薄弱なる空想家...
石川啄木 「弓町より」
...薄弱なる証拠である...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...薄弱なる所に向って直(す)ぐ圧力を加えた...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...それが日本の力に触れて忽(たちま)ち薄弱なる実力の遺憾なく外面に暴露され...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...薄弱なる意とを以て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...又或る人々は不安薄弱なるものの適例を見出す...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...之に反して例の「専門家」は一般に極めて薄弱な哲学者であることが今日の事実だといっていい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...薄弱な点の第一は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ああわが邦人の美術文学に対する鑑識の極めて狭小薄弱なる一度(ひとた)び新来の珍奇に逢著(ほうちゃく)すれば世を挙げて靡然(びぜん)としてこれに赴(おもむ)き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...先方の知識の薄弱なところをねらって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分を此薄弱な生活から救ひ得る方法は...
夏目漱石 「それから」
...極めて不規則にして薄弱なものにすぎない...
萩原朔太郎 「青猫」
...嫌疑の理由がまことに薄弱なので...
平林初之輔 「予審調書」
...あたかもかのライプニッツ5の率直にして明快な理論がゴージアス6の狂愚にして薄弱な修辞学を凌駕(りょが)するごとく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...薄弱な身がためでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これほど薄弱な防禦(ぼうぎょ)もないわけなのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結局彼らの証拠の薄弱なことをはっきりと示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここに恐らく自然主義の薄弱な反動に過ぎない理由があるのである...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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