...いとど薄弱なる議論を益々力弱くさせて世間の軽侮を招くようになった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...何でも薄弱なる所に暴力を用いて圧迫したところが...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...元来人類の如き協力一致の本能の頗る薄弱なるものには制裁を設けて互に相誡め...
丘浅次郎 「人類の将来」
...甚しく薄弱なる所あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...その根拠余りに薄弱なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...又或る人々は不安薄弱なるものの適例を見出す...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...ああわが邦人の美術文学に対する鑑識の極めて狭小薄弱なる一度(ひとた)び新来の珍奇に逢著(ほうちゃく)すれば世を挙げて靡然(びぜん)としてこれに赴(おもむ)き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...経験的な知識の根柢を薄弱なりとして...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...自分で自分の薄弱な性情を自覚しない僕には痛い打撃であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ところが一方の意志が薄弱なるときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...嫌疑の理由がまことに薄弱なので...
平林初之輔 「予審調書」
...それは総じて狂人ないし意志薄弱な人物の身体であって...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...何にせよ一つの団体がある以上は何か事業でも起さねば甚(はなは)だ薄弱な会合になつてしまふやうな傾きはあるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...薄弱な身がためでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...結局彼らの証拠の薄弱なことをはっきりと示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなものはきわめて薄弱な根拠でしかない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...局外者の眼から見るとチョット根拠の薄弱な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...意志の薄弱な彼が...
夢野久作 「笑う唖女」
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