...意志薄弱なる空想家...
石川啄木 「弓町より」
...死因としては非常に薄弱なものであることは...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...薄弱なる証拠である...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...これその国力の甚だ薄弱なるゆえんである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...そうして付け焼き刃の文明に陶酔した人間はもうすっかり天然の支配に成功したとのみ思い上がって所きらわず薄弱な家を立て連ね...
寺田寅彦 「天災と国防」
...薄弱な自分の肉眼の力ですら...
寺田寅彦 「病室の花」
...然し私の心は一方に非常な薄弱なものでありますが...
長塚節 「教師」
...然し彼の薄弱な心は大きな石で圧えつけられたように且つ釘付にされたように...
長塚節 「太十と其犬」
...自分の所志にもう背(そむ)かねばならぬほどに自分は薄弱なものであったと云う事をも証拠立てている...
夏目漱石 「坑夫」
...自分で自分の薄弱な性情を自覚しない僕には痛い打撃であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ところが一方の意志が薄弱なるときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...先天的に毛細管壁が破れやすいのと血液の凝固性が薄弱なためだといわれる...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...その薄弱なることもとより知るべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人として生活経験に薄弱な過去ほか有しない彼女は...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...詩的感銘がずつと遥かに薄弱なのである...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...そして自分は両家のどちらにも薄弱な根底しかない娘である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その根拠があまりにも薄弱なので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みずからその理由の薄弱なことを示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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