...その極めて薄弱な感じしか出せない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...根拠の薄弱なきわめて頼りないものではあるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...薄弱な知力向きのものばかりを読むことをまなんだ人間の無学さとのあいだに別にはっきりした区別を立てていないことを告白する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分の所志にもう背(そむ)かねばならぬほどに自分は薄弱なものであったと云う事をも証拠立てている...
夏目漱石 「坑夫」
...それを当時に悔(くゆ)る様な薄弱な頭脳ではなかった...
夏目漱石 「それから」
...極めて薄弱なる論據及び推理の上に立つてゐるであらうが...
波多野精一 「時と永遠」
...薄弱なこの私が物凄い饉餓と窮乏に堪へ得たのも...
原民喜 「死と愛と孤独」
...顱頂骨は特に薄弱なれども...
久生十蘭 「泡沫の記」
...嫌疑の理由がまことに薄弱なので...
平林初之輔 「予審調書」
...そこで私は出來るだけ彼女の意志薄弱な嘆きや勝手な悲歎をこらへて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そしてこの議論の薄弱な根拠は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...俗悪な家常茶飯および薄弱な粗大な軽蔑すべき...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...何か薄弱な、意識せざる抗弁的にきこえたというのは、その程度をぬけている心持にとってさもありなんと思われ、いくらか情けなくもきけたでしょうし(そのわからなさ、わからないという状態が語っている弱さ低さ)、そういう点でも、随分忍耐をもっていて下すったわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...結局彼らの証拠の薄弱なことをはっきりと示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなものはきわめて薄弱な根拠でしかない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みずからその理由の薄弱なことを示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...異性的魅惑力の最も薄弱なる母親によって与えられたるものなりしため...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わが河北の軍兵をさまで薄弱なものとあなどるか」袁紹は怒って田豊を斬ろうとまでしたが...
吉川英治 「三国志」
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