...あの美しい記憶が薄らぐことが何よりも悲しかった...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...賊の方の心配が薄らぐと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おひ/\に薄らぐ...
大町桂月 「白河の七日」
...「薄らぐじゃろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...法運用の技術上の信用も薄らぐわけだ...
戸坂潤 「社会時評」
...羞恥が薄らぐとともに...
外村繁 「日を愛しむ」
...困窮のために友誼(ゆうぎ)も薄らぐ時があるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少しずつ薄らぐと...
直木三十五 「南国太平記」
...人を恋しがるような余裕は薄らぐのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...けっして薄らぐ折はなかろうとまで彼には見えたくらいである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...身の苦艱(くげん)の薄らぐままに...
福田英子 「妾の半生涯」
...少しは院の御情が薄らぐはずだ」こんなふうにも言ったものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とかく品物を第一にする心が薄らぐことであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その新鮮さが薄らぐ時...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...急に今迄の勝ち誇つた気持ちが薄らぐのを感じた...
横光利一 「マルクスの審判」
...老人でなければ興趣の薄らぐ種類にちがいないが...
横光利一 「夜の靴」
...薄らぐはずはありません...
吉川英治 「源頼朝」
...がデリー軍の圧迫が薄らぐと共にバハドゥルはポルトガルの要塞を邪魔にし出した...
和辻哲郎 「鎖国」
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