...子供たちをあやし楽しませる熱意さえ薄らぐのを覚えた...
有島武郎 「或る女」
...その光輝は次第に薄らぐであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...多少は星の光が薄らぐものだけれど...
犬養健 「朧夜」
...そして所天(をつと)に對する愛が薄らぐといふことが鼻について以來...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おひ/\に薄らぐ...
大町桂月 「白河の七日」
...そのため薄らぐようであった...
高見順 「如何なる星の下に」
...むかしの不快は薄らぐともなく痕(あと)を滅し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...羞恥が薄らぐとともに...
外村繁 「日を愛しむ」
...日の光が薄らぐと共に...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...未来に対して信念が薄らぐ...
豊島与志雄 「情意の干満」
...少しずつ薄らぐと...
直木三十五 「南国太平記」
...連れて来て二三ヶ月も置いたならば近所の人の疑も薄らぐに相違ない...
長塚節 「隣室の客」
...だだっ広い家の真中に掛かる燈火(ともしび)の光の薄らぐ隅々(すみずみ)には壁虫が死に絶えるような低い声で啼く...
水上滝太郎 「山の手の子」
...少しは院の御情が薄らぐはずだ」こんなふうにも言ったものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...前途に希望の光が薄らぐとともに...
森鴎外 「なかじきり」
...急に今迄の勝ち誇つた気持ちが薄らぐのを感じた...
横光利一 「マルクスの審判」
...その苦しみが薄らぐと...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の薄らぐ魂へも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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