...或薄ら寒い秋の日の暮...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...甲野は薄ら寒い静かさの中にじっと玄鶴を見守ったまま...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...そして所天(をつと)に對する愛が薄らぐといふことが鼻について以來...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とはいえ彼女に対する愛情が薄らいだという訳でもなく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...母親はお庄が叔母から譲り受けた小袖の薄らいだようなところに...
徳田秋声 「足迹」
...薄ら眠い目をしている小野田の傍をはなれて...
徳田秋声 「あらくれ」
...薄ら笑いをしていた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...少しずつ薄らいでいった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのまま薄らいで干乾(ひから)びてゆき...
豊島与志雄 「電車停留場」
...曇り空の薄ら日で...
豊島与志雄 「波多野邸」
...妙に薄ら寒く散在していた...
豊島与志雄 「反抗」
...薄ら寒く入って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...それと共にさつきの赤い光は薄らいだ...
長塚節 「旅の日記」
...冬の薄ら陽(び)が...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...薄ら笑ひを浮べながら...
牧野信一 「毒気」
...汽車に乗ると勝代の顔も辰男の顔も心に薄らいで...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...島田に嘲笑された痛みはもう薄らいで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...平四郎は、薄ら笑いに、歯を見せて、『これが不思議な宿縁(しゅくえん)でなくて何としよう...
吉川英治 「夏虫行燈」
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