...賊の方の心配が薄らぐと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...弟に対する怨恨の薄らがないように...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...矢萩大蔵はもっと喜ぶだろう」さあどうでしょうとロクは薄ら笑いを浮べて...
高見順 「いやな感じ」
...五慾の思いがだん/\に薄らいで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...たえず動揺した「東京へ」もだいぶ薄らいだ...
田山花袋 「田舎教師」
...じつと落附いてさへ居れば次第にそれが薄らいで行くものだといふことなどもそれとなく飮み込めるやうになつた...
田山花袋 「道綱の母」
...星の光りが朧ろに薄らいで見えていたが...
豊島与志雄 「反抗」
...ぼんやりした薄ら明りです...
豊島与志雄 「夢の図」
...にこにこと薄ら笑いをしていた...
豊島与志雄 「林檎」
...薄ら寒く入って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...漸く四辺(あたり)の暗さが薄らいで来た...
中島敦 「山月記」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...この感情がだんだん薄らいで行くのを自覚しました...
夏目漱石 「こころ」
...私にかかる疑いは次第に薄らいで行きました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...春雨のしとしとと降る薄ら寒い或夜の事であった...
二葉亭四迷 「平凡」
...あの薄らあばたの一壮者を...
吉川英治 「私本太平記」
...楊雄は薄ら黄ばンだ特有な皮膚に嘲侮(ちょうぶ)の笑みをたたえて見せた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一五六四年に京都の異教徒たちのキリスト教に対する関心が薄らいだので...
和辻哲郎 「鎖国」
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