例文・使い方一覧でみる「薄のろ」の意味
スポンサーリンク...「どこでしたかね」自分ながら薄のろい声で彼はこう尋ねねばならなかった... 
有島武郎 「星座」
...少し薄のろの方であった...
岩野泡鳴 「耽溺」
...松公はいやに薄のろで...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...薄のろなところが愛嬌があっていい...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...汝（なんぢ）薄のろの哲学者よ……兎角汝は人の亭主の明巣（あきす）を狙（ねら）ひたがる...
薄田泣菫 「茶話」
...お前なんかは薄のろの馬鹿だから...
太宰治 「貨幣」
...僕がこんな甘ったれた古くさい薄のろの悩みを続けているうちにも...
太宰治 「パンドラの匣」
...この薄のろ？ さっさと出さんか！」スタールツェフはいったん家へ帰ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...門閥――薄のろであろうと...
直木三十五 「南国太平記」
...こんなに自己本位な薄のろになつてしまふのかと...
林芙美子 「秋果」
...白痴（こけ）か薄のろかと思われるような間のびのした顔をしているくせに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...――薄のろ野郎奴が...
牧野信一 「バラルダ物語」
...薄のろい羅摩王と大違いだぞと言うた...
南方熊楠 「十二支考」
...素走ッこいのと薄のろ...
吉川英治 「江戸三国志」
...役に立たねえ薄のろめら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこの薄のろ武士を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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