...粥(かゆ)も薄くなる...
泉鏡花 「婦系図」
...一度は強く輝いてだんだんに薄くなる...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...着物がだんだん薄くなる頃で...
犬田卯 「橋の上」
...矢張一箇月のうちにそれが薄くなる時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こうして離れていればいるだけ彼女との縁が薄くなるんだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...自然にムク犬に対するお君の情が薄くなるように見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その方が薄くなる...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...実世界の事実となるといかな御光(ごこう)でもありがた味が薄くなる...
夏目漱石 「坑夫」
...薄くなると云う方が適当かも知れない...
夏目漱石 「坑夫」
...堅い黒山が一度に動き出して濃い所がだんだん薄くなる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...存在の意義が薄くなる訳であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...愛情は益々薄くなる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こんなに試楽の日に皆見てしまっては朱雀院の紅葉(もみじ)の日の興味がよほど薄くなると思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何にしても労働が土と関係が薄くなるようでは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...(私のノートには「煙は上へゆくほど薄くなる棒のように」というつまらない形容が使ってある)町の東北のはずれから東にかけて...
山本周五郎 「青べか物語」
...紙のように薄くなるまで四分板を削るというような...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...東京人の堕落時代が如何に戦慄に価するかを証明する力が薄くなるからそのまま掲げた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...緑の色が薄くなるのである...
和辻哲郎 「京の四季」
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