...粥(かゆ)も薄くなる...
泉鏡花 「婦系図」
...喜多公は親分の方より嫌疑が薄くなる訳で...
海野十三 「白蛇の死」
...目にみえて薄くなる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...教育者自身に対する統制は仮に上級学校や大学へ行けば意義が薄くなるとしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自己改良の念が浅く向上渇仰の動機が薄くなるということは必ずあるに相違ない...
夏目漱石 「教育と文芸」
...薄くなると云う方が適当かも知れない...
夏目漱石 「坑夫」
...透き通る藍(あい)の地(じ)が消えるように次第に薄くなる...
夏目漱石 「三四郎」
...人情が薄くなるとか...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...非常にきき目が薄くなるものである...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...愛情は益々薄くなる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...大きな星は薄くなる...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...こんなに試楽の日に皆見てしまっては朱雀院の紅葉(もみじ)の日の興味がよほど薄くなると思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...眉根の薄くなるような寂しい顔をするのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...(私のノートには「煙は上へゆくほど薄くなる棒のように」というつまらない形容が使ってある)町の東北のはずれから東にかけて...
山本周五郎 「青べか物語」
...紙のように薄くなるまで四分板を削るというような...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...貝の缶詰工場や石炭焼場から吐き出される煙は上へゆくほど薄くなる棒のように...
山本周五郎 「お繁」
...緑の色が薄くなるのである...
和辻哲郎 「京の四季」
...軒から離れるほど薄くなる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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