...どんな淫蕩(いんとう)な多情が...
池谷信三郎 「橋」
...爾必流二蕩於地一...
高木敏雄 「比較神話学」
...これは葉藏が放蕩をして金に窮したからだ...
太宰治 「道化の華」
...途端にまたもやあの女の蕩かすような魅力の俘(とりこ)になってしまうだろうことは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...淫蕩の真似事に沈湎したのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...或は遊蕩の気分でも濃かったら...
豊島与志雄 「道化役」
...依託金の包みを切って阿波の大尽なるものを驚かした時のように――放蕩児(ほうとうじ)にとっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...春はいつしか私の心を蕩揺(とうよう)し始めたのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...ゴリオ爺さんは年老いた放蕩者で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...放蕩児が受けなければならぬ劫罪(ごうざい)なのです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...死んだシャプリッツキイね――数百万の資産を蕩尽(とうじん)して...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あちこちの街角から涌きあがる温泉の煙りが駘蕩として薄紫色の山々を撫でゝゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...花街や戯場(ぎじょう)で万金を捨てるようなばかげた遊蕩(ゆうとう)をしたのもこの頃である...
山本周五郎 「柳橋物語」
...大唐の玄宗皇帝の淫蕩は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...爆弾漁業を本気で掃蕩し始めたのはこの時が最初だったものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...それに被告が無智であればあるほど富貴な蕩児に反感を持つたにちがひないとの前の自分の推断は...
横光利一 「マルクスの審判」
...(私は或階級の自堕落な女が昔から行っている乱行に類似したような放蕩(ほうとう)を敢(あえ)てして...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...徐州(じょしゅう)沛県(はいけん)の芒蕩山(ぼうとうざん)へ出撃して行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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