...或る者は放蕩の為めにお払箱になつたり...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...さらに進んで妻と死別した後の遊蕩(ゆうとう)時代...
海野十三 「火葬国風景」
...それを完全に掃蕩する唯一の望みは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...幾分おくての私の「遊蕩」の歴史はその後...
高見順 「如何なる星の下に」
...まことに春風駘蕩とでも申しませうか...
太宰治 「右大臣実朝」
...やうやく放蕩息子の境から脱して...
田山録弥 「エンジンの響」
...彼の謂う処の「春風駘蕩」派たる所以だろう...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...乃ち之れを政治上に於て蕩尽するも亦憾みなしと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...平然として遊蕩に耽っているのである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...遊蕩の金を割きて電話を買ひしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この放恣浩蕩(ほうしこうとう)なる自己陶酔から...
中里介山 「大菩薩峠」
...放蕩(ほうたう)ものにでもお成(な)りなされては取返(とりかへ)しがつき申さず...
一葉女史 「ゆく雲」
...」などと言ひながら照子は私に遊蕩費を与へました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...* これは異端者でも放蕩者でもなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...放蕩とか身をもち崩したとかいうのはおかしい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...若いうちから放蕩に身を持ち崩したあげく...
夢野久作 「鉄鎚」
...實は今自分のしてゐるやうに自分の妻に放蕩する目的で出掛けて來たもののあつたのを感じたとき...
横光利一 「悲しみの代價」
...「この近くに天蕩山(てんとうざん)と申す山があります...
吉川英治 「三国志」
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