...従兄の遊蕩をやめさせる道具に使われるだけなんですもの...
芥川龍之介 「文放古」
...遊蕩(ゆうとう)紳士殿村啓介に変身して...
江戸川乱歩 「影男」
...「彼が苦しい羽目に陥っているのでなかろうかと気になってならない! 彼は若いときには放蕩をした...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ゆらゆら搖蕩しながらたつたひとりで歩いてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...」聖書に在る「蕩児(とうじ)の帰宅」を...
太宰治 「故郷」
...残りの財産を蕩尽(とうじん)してしまった...
田中貢太郎 「指環」
...彼女に自分の淫蕩さを氣づかせることはとてもできない相談だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そこでわたしは淫蕩にむかって飛びこんだのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...放蕩といふ外にもつと多くの意味を含んで居る...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...親の慈悲妻の情(なさけ)を仇(あだ)にしたその罪の恐しさに泣く放蕩児の身の上になって...
永井荷風 「妾宅」
...知レズニシマッタ」兄貴の息子をそそのかして放蕩を教えた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな事(こと)をして良人(をつと)を放蕩(はうたう)に仕(し)あげて仕舞(しま)ふたのです...
樋口一葉 「この子」
...勉強家漸次に変じて放蕩家となるが如き此類なり...
正岡子規 「読書弁」
...ある日獅の不在にその子蕩(まよ)うて虎に近づいたので虎一度はこれを殺そうと惟(おも)うたが...
南方熊楠 「十二支考」
...十四年一日のごとく私財を蕩尽(とうじん)して遣(や)って居るに...
南方熊楠 「十二支考」
...たとへその作品には遊蕩の巷を描いてばかり居る人も...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...時はあたかも駘蕩(たいとう)の春の半ばだった...
室生犀星 「姫たちばな」
...倒暎揺蕩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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