...沼南は心中(しんじゅう)の仕損(しそこな)いまでした遊蕩児(ゆうとうじ)であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...放蕩のかぎりを尽していたのですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...世間には放蕩息子をもって使い果されてしまう者もある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それで放蕩(ほうとう)をしているうちに...
田中貢太郎 「指環」
...まるで聖書の中の放蕩息子(ほうとうむすこ)のように売り物の豚に与える餌(えさ)でもいいから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だから放蕩は害悪となる...
豊島与志雄 「在学理由」
...放蕩(ほうとう)者で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蕩子のその醜行を蔽うに詩文の美を借来らん事を欲するのも古今また相同じである...
永井荷風 「梅雨晴」
...古人ト言語シテ以テ胸間ノ汚穢(おえ)ヲ蕩除スベシ...
中里介山 「大菩薩峠」
...遊蕩(ゆうとう)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...其の後五六年して私は放蕩を覚え...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...昔彼が放蕩してゐた時分...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...その上に蕩揺する表情によって...
久生十蘭 「魔都」
...尚早な性関係及び若年からの過度の放蕩に帰している2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...酒も飲まず遊蕩(ゆうとう)もしないそうだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...侯に放蕩をすすめたという理由で暗殺された...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それに被告が無智であればあるほど富貴な蕩児に反感を持つたにちがひないとの前の自分の推断は...
横光利一 「マルクスの審判」
...よほど粋も遊蕩(あそび)も為(し)つくした者とみえ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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