...いろいろの貝を蕊(しべ)にして...
泉鏡花 「海神別荘」
...そして、昔の所有者らの死、通りすぎた革命、昔の幸運の崩壊、無人、忘却、放棄と孤独との四十年、それらはこの特殊な一囲いの地に、歯朶(しだ)、毛蕊花、毒人参(どくにんじん)、鋸草(のこぎりそう)、じきたりす、丈高い雑草、淡緑のラシャのような広い葉がある斑点のついた大きな植物、蜥蜴(とかげ)、甲虫(かぶとむし)、足の早い臆病(おくびょう)な昆虫(こんちゅう)など、様々なものを呼び集め、名状し難い一種荒蕪(こうぶ)な壮観を、地下深くから引き出してその四壁のうちに現われさした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...牡丹(ぼたん)の蕊(しべ)などであったということです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつもランプの蕊(しん)を暗くし...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...彼の知恵には雄蕊がないのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...この雄蕊は被鱗と互生す...
牧野富太郎 「植物記」
...雄蕊には花糸ならびに葯を具(そな)うること普通の花に異なることなし...
牧野富太郎 「植物記」
...花穎※穎に毛なくしかして花中に三雄蕊あり...
牧野富太郎 「植物記」
...「ホ」は雌蕊の全体...
牧野富太郎 「植物記」
...茎は緑色で枝を分ち花は小さくて多数総状花穂に着き白色の十字花で花中に四長二短の大雄蕊を有する...
牧野富太郎 「植物記」
...すなわち雄蕊から出る花粉を雌蕊の柱頭へ着けてやらんとの希望の現われである...
牧野富太郎 「植物記」
...そして雄蕊から出ている二本の脚が距の中へ入って居りこの距の底には蜜がある...
牧野富太郎 「植物記」
...花筒内(かとうない)に五雄蕊(ゆうずい)と一雌蕊(しずい)とがあり...
牧野富太郎 「植物知識」
...そして管状内には集葯(しゅうやく)的に連合した五雄蕊(ゆうずい)があり...
牧野富太郎 「植物知識」
...六本の雄蕊(ゆうずい)があって...
牧野富太郎 「植物知識」
...花内(かない)に多雄蕊(たゆうずい)と多雌蕊(たしずい)とがある...
牧野富太郎 「植物知識」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...そう思わない……露に濡れた花粉だの蕊(しべ)だのって...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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