...ゆかみて蓋(ふた)のあはぬ半櫃(はんびつ)兆(てう)草庵(さうあん)に暫く居ては打(うち)やふり蕉(せを)いのち嬉しき撰集(せんじふ)のさた来(らい)芭蕉が「草庵に暫く居ては打やふり」と付けたる付け方...
芥川龍之介 「雑筆」
...一 人僕は芭蕉の漢語にも新しい命を吹き込んだと書いてゐる...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...僕は室生犀星君と一しよにこの芭蕉の近代的趣味(当代の)を一世を風靡(ふうび)した所以(ゆゑん)に数へてゐる...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...しかし「芭蕉洞桃青」は「凝烟肌帯緑映日瞼粧紅(ギヨウエンキミドリヲオビヒニエイジテケンクレナヰヲヨソホフ)」の詩中の趣(おもむき)を具へてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...裏手の方に門があり、太湖石があり、笹があり、芭蕉があり、苔もここのはさびて白緑色を呈していて、陽のかげに生じているのは群青色になっている...
上村松園 「余齢初旅」
...そして到る處寂しさに安住することの出來た芭蕉の心をなつかしむのである...
相馬御風 「孤座」
...三 じっと眺め入ること芭蕉の弟子のうちでも許六(きょりく)という人は配合に重きを置いた人で...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...この芭蕉の句を味わってみるとなると「おりおりに」という初五文字がひどく強く頭に響いて来るような気がする...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...芭蕉(ばしょう)の俳諧(はいかい)がわからなくても芭蕉の句のどの句がいい句であるという事を知り...
寺田寅彦 「科学と文学」
...河骨(こうほね)の葉はさながら熱帯産の芭蕉(ばしょう)の如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...まるで贋造(がんぞう)の芭蕉葉(ばしょうは)のようだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...蕪村を讃(さん)して芭蕉と比肩し...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...芭蕉や蕪村の専門俳人に見る如き...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...しかし芭蕉(ばしょう)の木のかげにも...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...御命講└やぶ入 └芭蕉忌の如きものにして東京は全く新暦を用ゐ居れど地方にては全く旧暦に従ひ居るもあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...『蕉斎筆記(しょうさいひっき)』にはまた次のような話が出ている...
柳田国男 「山の人生」
...芭蕉紙(ばしょうし)ぐるみの一通の書面...
吉川英治 「神州天馬侠」
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