...山の端(は)に大(おおき)な蕈(くさびら)のようになった時...
泉鏡花 「縁結び」
...或る食用蕈は栽培されてゐるが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...吸物の蓋(ふた)を取ると走りの松蕈(まつたけ)で...
薄田泣菫 「茸の香」
...スワは空の青くはれた日だとその留守に蕈(きのこ)をさがしに出かけるのである...
太宰治 「魚服記」
...採った蕈は中社まで持って帰り...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...夕飯の膳には名物の岩魚や珍らしい蕈が運ばれて来た...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...蕈(きのこ)のような笠(かさ)の下に...
寺田寅彦 「柿の種」
...蕈(きのこ)の類かと思って二つに割ってみたら何か草食獣の糞(ふん)らしく中はほとんど植物の繊維ばかりでつまっている...
寺田寅彦 「小浅間」
...松蕈(まつだけ)に晩(おそ)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「蕈?」と坊さんはびっくりして問い返した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...秋ニ宜シキヤ觀楓採蕈ノ遊有リ...
永井荷風 「十年振」
...蕈(きのこ)だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...妖精(えうせい)なんてヂキタリスの花や葉の間や蕈(きのこ)のかげや...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...マグソダケ(馬糞蕈)Panaeolus fimicolaFries=Coprinarius fimicolaSchroet.=Agaricus fimicolaFries.昔の草餅...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...アミガサタケは編笠蕈の意で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...とうとう蕈(きのこ)のように長く延びるのを見ました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...蕈を売る女衆が、ひっきりなしに呼びかける...
矢田津世子 「凍雲」
...蕈こ取りにも会わねえして……...
矢田津世子 「凍雲」
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