...いったい計画計画って……おい生蕃...
有島武郎 「ドモ又の死」
...その当時の蕃人らは何とも思わずに暮していたであろうが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...敵手が単に無智なるがために精悍なる台湾生蕃の如き土族でなかつたと考へて...
太宰治 「津軽」
...蕃紅花(サフラン)の花を搾って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...蕃人に皇民教育を授ける霧社公学校が瓦(かわら)ぶきの堂々たる建物であるのに比較すると...
中村地平 「霧の蕃社」
...「伜玄蕃はそれを諫(いさ)め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「井上玄蕃様は木偶(でく)も同様...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水の中に入れた蕃拉布は蛭(ひる)のようにクネクネと動きながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...諸動植が占居蕃殖せる地面を人の物とし神の用に供するに及んでも...
南方熊楠 「十二支考」
...玄蕃どのへは今日もどりがけに話してきたからな」「いつ御出陣でございますか」「殿さまには二十七日に江戸おもてを御出馬だそうだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...押借と放火と殺傷とで遠近を脅かしてから、尊王攘夷は名ばかりに取られ、逃ぐる者は出ても、加はる者は無く、若年寄田沼玄蕃頭を目代として、十二諸侯(松平下總守鳥居丹波守、水野日向守、松平右京亮、土屋采女正、細川玄蕃頭、松平播磨守、堀内藏頭、井上伊豫守、松平周防守、丹羽左京太夫、板倉内膳正)の兵およそ一萬三千人がひし/\と筑波をとり卷いた...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...「大月玄蕃を退(ひ)かせい! 打ち込まれぬうちに早く...
吉川英治 「剣難女難」
...どうしてこんな荒っぽい剣侠肌な人間に変ったろう――と玄蕃もこれには度胆(どぎも)を抜かれた...
吉川英治 「剣難女難」
...おどろいた大月玄蕃...
吉川英治 「剣難女難」
...甥(おい)の玄蕃(げんば)盛政だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お取次しましょう」「それには及ばん」玄蕃允は押通ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝家は、玄蕃允へ、六回もやった使者が、ついに全くの徒事(とじ)と帰(き)して、怏々(おうおう)として楽しまず、万事休す――とまで歎じていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...勢州(せいしゅう)松ヶ島城の津川玄蕃...
吉川英治 「新書太閤記」
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