...そして時々暗黒随伴体で掩蔽される...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...相良十吉は眼を蔽(おお)うて大地に崩れ坐った...
海野十三 「空中墳墓」
...憂の沈潜し内訌しているような陰影に蔽われていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...熱気がむーンと顔を蔽う...
高見順 「いやな感じ」
...鼻を蔽つて遁れ去りたいやうな気がする...
田山録弥 「西鶴小論」
...その全体を蔽(おお)うもの...
津田左右吉 「日本精神について」
...穗先かなたに貫ぬけば暗黒かれの目を蔽ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一切の部面に於てその矛盾を蔽いかくすことが出来なくなり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...すでに蔽うことの出来ない感触だ)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...立ち悩むままに顔を蔽わずにまた泣きじゃくっていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼等の身を蔽う枝葉と彼等の食となる楠の実が在った...
豊島与志雄 「楠の話」
...この一片に誘われて満洲の大野(たいや)を蔽(おお)う大戦争の光景がありありと脳裏(のうり)に描出(びょうしゅつ)せられた...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...丘を蔽う凡ての橄欖(かんらん)と...
夏目漱石 「幻影の盾」
...死骸は更に死骸で蔽われた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...岡田の体を隠蔽(いんぺい)して行くが最良の策だと云うのである...
森鴎外 「雁」
...私は両手で顔を蔽(おお)うた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...迅速に萬物を隱蔽した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...さらに柴など蔽(おお)いつつんだ所へ今朝からの大雪だったので...
吉川英治 「三国志」
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