...藤岡蔵六(ふじおかぞうろく)が遊びに来た...
芥川龍之介 「田端日記」
...その中には仁清の記号をつけた茶碗がいくつか入っていた!蔵六から我々は四代目亀亭(きてい)を訪れたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私というような顔触れであった(京都の方で鋳金家の秦蔵六(はたぞうろく)氏も当日お呼び出しになるはずであったのであるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...軍人(ぐんじん)・政治家(せいじか)の村田蔵六(むらたぞうろく)(のちの大村益次郎(おおむらますじろう))...
高山毅 「福沢諭吉」
...村田蔵六(むらたぞうろく)(のちの大村益次郎(おおむらますじろう))にすすめてみました...
高山毅 「福沢諭吉」
...徳(めぐむ)さんの蔵する所の「茶番忠臣蔵六段目役割台詞」と云ふ小冊子がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――俺が死んだら、世間にも出ず、勿体(もったい)ねえなあ、と考えついて、実あ、おやじどんに話しかけてみたわけだが、そいつを、使ってくれねえか」「さあ? ……」と、蔵六は、顫(ふる)えながら、考えこんだ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...すると、翌々日の深夜、「おいおい、この間の話は、ほんとかい」と、蔵六が、怖々(こわごわ)、あたりを見廻しながらささやいた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...牢格子の錠(じょう)へ押しつけた蔵六の手は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そこに、真っ暗な、紺屋の溝川(どぶかわ)があって、西の土橋から七軒目、路地の角だよ」「それだけ詳しく聞けば――じゃ行ってくるぜ」どこへ、足を掛けたのか、ぽんと牢廂から大屋根へ、「あッ」夜鴉みたいな、迅い影が、星の空から、消えたとたんに、蔵六は、自分の首が、抜けて行った気がして、「いっぱい、食わされたかな?」と、いう疑惑や、後悔や、職務の自責や、いろんなものが、頭にこんがらかって、体が、ひとりでに、うろうろした...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六は、空ばかりを見、半刻ごとの、鐘の音ばかりを、数えていた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...再吟味のあったことを聞いていた蔵六は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...待っていた蔵六は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六のことばを民草のしおらしい真心と聞いたか...
吉川英治 「日本名婦伝」
...目立って減(へ)っているな」蔵六は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...蔵六の眼を突然愕かせたものは...
吉川英治 「日本名婦伝」
...子の落着いている眼を見ると、蔵六は、はっと親に回った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...まだ解らぬ面持(おももち)して見送っていたのは漆間蔵六であった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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