...蓮鷺図志賀直哉(しがなほや)氏の蔵する宋画(そうぐわ)に...
芥川龍之介 「支那の画」
...あたかも断崖にむかって盲目的に突進すると同様の危険性をさえ包蔵すると考えられる...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...貴下の盲目物語よりも自分の珍蔵するものゝ方が優っていると云うのではないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そが創始時代の制作には必ず原始的なる粗野の精力とこれを発表する簡朴(かんぼく)なる様式との間(あいだ)に後人(こうじん)の見て以て窺知(うかがいし)るべからざる秘訣(ひけつ)を蔵するものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これは奉納の神物を所蔵する場所で...
野上豊一郎 「パルテノン」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...虎巧みにその身を覆蔵すと仏経に記され...
南方熊楠 「十二支考」
...〈大石家馬角一枚を蔵す...
南方熊楠 「十二支考」
...御免を蒙って其は私の筐底(きょうてい)ふかく蔵すことにいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無仏斎藤貞幹(とうていかん)の蔵するもの也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは林中将太郎さんの蔵する玉蘊の画幅に「平田氏之女豊」の印があることを聞いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頃日(このごろ)わたくしは彼書を蔵するもの二人あることを聞いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...躋寿館は此仁和寺本を影写して蔵することを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...広江夫妻に寄する書は事実を蔵すること極て富饒である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんの蔵する一枚の色紙がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんの蔵する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「同じように立派な行為のうちもっとも苦痛を多く蔵するものこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五同じ日――董卓もその私邸官邸を引払い、私蔵する財物は、八十輛の馬車に積んで連ね、「さらば立とうか」と、彼も輦(くるま)にかくれた...
吉川英治 「三国志」
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