...そこはどうやら穴蔵でもあるらしく...
海野十三 「深夜の市長」
...秘蔵のものには、文琳も、肩衝も、瓢箪もありました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...家は丁度(ちやうど)尾谷川に臨んだ一帯の平地にあつて、樫(かし)の疎(まば)らな並樹(なみき)がぐるりと其の周囲を囲んで居る奥に、一棟(むね)の母屋(おもや)、土蔵、物置と、普請(ふしん)も尋常(よのつね)よりは堅く出来て居て、村に何か事のある時には、その祖父といふ人は必ず総代か世話人に選ばれるといふ程の名望家であつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...小西新蔵がやや得意になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は長蔵さんに、「ここは何と云う所です」と聞いたら、長蔵さんは、「ここ? ここを知らないのかい」と驚いた様子であったが、笑いもせずすぐ教えてくれた...
夏目漱石 「坑夫」
...土蔵の中に閉じ籠められている染五郎にしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大切さうに蔵つてあるので...
牧野信一 「熱海へ」
...結局……「虎蔵が北海道を出ないうちに捕まるか...
夢野久作 「白菊」
...エヤッと五体を絞った重蔵の気合い鋭く横薙(よこなぎ)に捨てた真蔭の玄妙...
吉川英治 「剣難女難」
...大蔵は旧部下の権三と出会ったことや...
吉川英治 「私本太平記」
...その天蔵へ物をいう時は...
吉川英治 「新書太閤記」
...内蔵助にそれを報告しておく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...垣見佐内とは大石内蔵助のことであり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この青竹が立つと、内蔵助は、『早水氏、神崎氏、その他の衆も、長屋への備えは要らぬと見えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...山の西塔(さいとう)に一切経蔵(いっさいきょうぞう)を建立(こんりゅう)した...
吉川英治 「親鸞」
...武蔵所持の刀と名乗る物があらわれても...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...宮本武蔵様が来てるだろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宮内の私事を司どる蔵人所(くろうどどころ)の長官としては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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