...八つと七つとの重蔵(しげぞう)松三郎が重なりあってお辞儀(じぎ)をする...
伊藤左千夫 「春の潮」
...俺が蔵書印を持合さなかったからのことで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ややもすれば知識の干物の貯蔵所となる恐れのある学界の一隅(いちぐう)に...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...巨材を校倉風にくんだ土蔵や大きな石屋根が...
中村清太郎 「山岳浄土」
...私は父上様を見捨てる気にはなれない」「弱ったなア」殺され半蔵も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兵糧丸などはまず世に出ぬ方がよいとしたものであろう」「恐れ入ります」「御領地盛岡の不来方城(こずかたじょう)宝蔵に什襲(じゅうしゅう)してあるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土蔵から御出し遊ばして以前のように御睦(おむつ)まじく御暮し遊ばすよう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの土蔵の中には一体何が入って居るのですか」「土蔵の中――に...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...●昭和二十五年四月六日 東京都武蔵野市吉祥寺二四〇六より 広島市幟町 原信嗣宛春らしくなりました...
原民喜 「書簡」
...あとはみな西蔵の辺外諸部で不幸な終りをとげた...
久生十蘭 「新西遊記」
...物見台さることながら目を閉ぢて我は木の葉の散る音を聴く武蔵野にある久保田氏の都築園といふのに遊んだ時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...けれども、暫(やが)てその人たちも、劍の平蔵谷に、長次郎谷に、そのモニューメントを残して各々(おのおの)山人らしくこの世を去ってゆくのであろう...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...此一通は伊沢信平さんの蔵する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後から武蔵がお供する...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...それ吉がかれ蔵の子だという...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...武蔵の門人もあったのに何らの材料もまだ出ていないし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...逃げられる気づかいのない穴蔵だ」スタスタと廊下を先に歩きだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...水に映っている武蔵の影を彼の眼は見たのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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