例文・使い方一覧でみる「蔦葛」の意味

...蔦葛（つたかづら）に掩（おほ）はれた木々の梢（こずゑ）に... 蔦葛に掩はれた木々の梢にの読み方
芥川龍之介「沼」

...蔦葛（つたかづら）に蔽（おほ）はれた木々の梢から... 蔦葛に蔽はれた木々の梢からの読み方
芥川龍之介「沼」

...葉の赤くなった蔦葛がそれに絡まっていた... 葉の赤くなった蔦葛がそれに絡まっていたの読み方
田中貢太郎「人面瘡物語」

...鬱蒼たる老樹の幹には蔦葛（つたかずら）の葉が荒布（あらめ）のように絡（から）み着き... 鬱蒼たる老樹の幹には蔦葛の葉が荒布のように絡み着きの読み方
谷崎潤一郎「金色の死」

...木々の幹には蔦葛（つたかずら）の蔓（つる）が網のように絡（から）み着いているのであった... 木々の幹には蔦葛の蔓が網のように絡み着いているのであったの読み方
谷崎潤一郎「少将滋幹の母」

...国枝史郎の「蔦葛木曾桟（つたかずらきそのかけはし）」（講談雑誌）... 国枝史郎の「蔦葛木曾桟」の読み方
直木三十五「大衆文芸作法」

...蔦葛（つたかずら）の類が一面にぶらさがっている... 蔦葛の類が一面にぶらさがっているの読み方
中島敦「環礁」

...蔦葛の類が一面にぶらさがつてゐる... 蔦葛の類が一面にぶらさがつてゐるの読み方
中島敦「環礁」

...蔦葛（つたかずら）の這（は）う細道を... 蔦葛の這う細道をの読み方
萩原朔太郎「小泉八雲の家庭生活」

...我々は蔦葛の纏つてゐる石垣の上に出で... 我々は蔦葛の纏つてゐる石垣の上に出での読み方
濱田耕作「沖繩の旅」

...青々した蔦葛が一ぱいにそれを覆つてゐるので... 青々した蔦葛が一ぱいにそれを覆つてゐるのでの読み方
牧野信一「首相の思出」

...崖の蔦葛（つたかずら）へつかまってやっといのちをまっとうしたことすらもあった... 崖の蔦葛へつかまってやっといのちをまっとうしたことすらもあったの読み方
正岡容「寄席」

...一本の蔦葛（つたかずら）が垂下（たれさが）って... 一本の蔦葛が垂下っての読み方
夢野久作「オシャベリ姫」

...姫はあまりの恐ろしさに蔦葛にすがりながら泣き出しました... 姫はあまりの恐ろしさに蔦葛にすがりながら泣き出しましたの読み方
夢野久作「オシャベリ姫」

...その中（うち）にはるか下の方から姫の掴まっていた蔦葛を伝って昇って来るものがあります... その中にはるか下の方から姫の掴まっていた蔦葛を伝って昇って来るものがありますの読み方
夢野久作「オシャベリ姫」

...向うの崖の途中に蔦葛につかまって一人のお嬢さんが降りて来ます」「まあ……それじゃ...
夢野久作「オシャベリ姫」

...橋梁をかけ蔦葛（つたかずら）の岩根を攀（よ）じ... 橋梁をかけ蔦葛の岩根を攀じの読み方
吉川英治「三国志」

...――蜀（しょく）の桟道（かけはし）を思わすような蔦葛（つたかずら）の這った桟橋（かけはし）が見える... ――蜀の桟道を思わすような蔦葛の這った桟橋が見えるの読み方
吉川英治「新書太閤記」

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