...あの蔦葛(つたかづら)に掩(おほ)はれた...
芥川龍之介 「沼」
...蔦蘿(つたかずら)が半ば這(は)いかかって...
芥川龍之介 「尾生の信」
...お蔦の方の意気込が凄(すさま)じい...
泉鏡花 「婦系図」
...櫨(はじ)の弓に鬼蔦(おにづた)の弦(つる)をかけ...
巌谷小波 「こがね丸」
...・いつしよに伸べた手白い手恥づかしい手□・温泉(イデユ)掘る音の蔦の実みんな売れた野菜籠ぶら/\戻る□・なぐさまないこゝろを山のみどりへはなつ・家のまはり身のまはり蛙蛙七月四日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...(十一月十日)墓地はしづかなおべんたうをひらく梅干あざやかな飯粒ひかる行乞即事あなもたいなやお手手のお米こぼれますまぶしくもわが入る山に日も入つた高知城お城晴れわたる蔦紅葉銅像おごそか落つる葉もなく土佐路所見重荷おもけど人がひく犬がひく十一月十一日 晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...蔦(つた)這(は)いでる崖に清水したゝって線路脇の小溝に落つる音涼し...
寺田寅彦 「東上記」
...何で蔦屋(つたや)へ泊り込んだものだろうと思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...旦那樣」お蔦は思はずすがり付いた袂(たもと)を離しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(頭をさげて行きかける)お蔦 お待ちよ取り的さん...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...(振返り振返り去る)お蔦 (頬杖つき鼻唄をやっていたが...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...お蔦 いいえ、違う...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...どこへ?蔦 上郷村とかの寄場の人達があの人を慕ってすぐそこへ来ているそうで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...大木の常磐木(ときわぎ)へおもしろくかかった蔦紅葉(つたもみじ)の色さえも高雅さの現われのように見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よそ者(もの)「蔦王(つたおう)...
吉川英治 「私本太平記」
...蔦之助もまた、素(す)はだし尻(しり)きり衣服に、棒切れを腰にさした、いような小僧(こぞう)のすがたに目をみはった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...竹童をだきおこした蔦之助(つたのすけ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかし、のぞいて見ると、お蔦は、炬燵(こたつ)の方へ足を入れて横になっていた...
吉川英治 「松のや露八」
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