...土間に釣った未だ灯を入れない御神燈に蔦の紋...
泉鏡花 「浮舟」
...櫨(はじ)の弓に鬼蔦(おにづた)の弦(つる)をかけ...
巌谷小波 「こがね丸」
...丁度ここにおります蔦家(つたや)の〆治(しめじ)さんも一緒でございましたが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...それから蔦(つた)に行って手紙をかく...
太宰治 「虚構の春」
...それから五六日して蔦芳は...
田中貢太郎 「幽霊の衣裳」
......
種田山頭火 「行乞記」
...お蔦も、おりんも、お袖も、――それから私を十年越し喰い物にしていた遊び仲間も、蔭へ廻って私の悪口を言うようになりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旦那樣」お蔦は思はずすがり付いた袂(たもと)を離しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親孝行で評判の良いお蔦が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(二階だと心づき仰ぎ見て)手前お蔦の阿魔だな...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...お蔦 それでも、寝ていないと段さんが怒りますよ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お蔦 すぐに、済まないとお言いだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...蔦 あいよ(土間に降りて竈の側のカメから茶椀に水を汲んで来てお妙に呑ませる)お妙さんどう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...どこへ?蔦 上郷村とかの寄場の人達があの人を慕ってすぐそこへ来ているそうで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...さきにきた山県蔦之助(やまがたつたのすけ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...小幡民部(こばたみんぶ)や咲耶子(さくやこ)や山県蔦之助(やまがたつたのすけ)などは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蔦之助(つたのすけ)の射(い)あてた矢(や)あとがある...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――さ、お入んなさいってば!」だが、門口(かどぐち)の格子へ手をかけた途端に、お蔦は、おやと、家の中へ、眼をみはった...
吉川英治 「松のや露八」
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