...その次にはたちまち蔑み笑いを口許に泛(うか)べて踵(かかと)で床をコツコツとやる番であった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼等の憎しみと蔑みは単に黒人のみならず...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...95さはれ何故わが心これらの事を我に曰ふ?神意を蔑みし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「お父さん、お父さん、蔑みはしません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まずその蔑みで頭を占領されてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その父をも蔑み憎んだ...
中島敦 「プウルの傍で」
...――金五郎は、怒りと、蔑みと、憎しみとで、歯がみする思いだった...
火野葦平 「花と龍」
...私に觸(さは)るのを蔑み嫌ひ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...狂熱した瞬間の狂氣染(きちがひじ)みた勸めを蔑み打ち碎いた自分を正しいと感ずる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...レトのただ二子を有するのみなるを蔑みて...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...野猪心中取るにも足らぬ守宮奴(め)と蔑みながら...
南方熊楠 「十二支考」
...肉身以外の者の、蔑みとか、冷淡とか、嘲笑などには、胸をひらいて受けておくがよい...
吉川英治 「折々の記」
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