...水に浮いてゐる蓴菜の茎や岸辺伝ひに生えてゐる蘆は忽ち其の波紋が及んでゆらめき始めた...
高濱虚子 「古江」
...また見やうによつては蓴菜の茎のやうにも見える物が眼の前に一めんに立つてゐるやうに思はれて来た...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...其所には蓴菜の葉のやうに円い物が一めんに浮んだやうになつてゐた...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...萌黄(もえぎ)色に見える火の光ともまた見ようによっては蓴菜(じゅんさい)の茎のようにも見えるものが...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...そこには蓴菜(じゅんさい)のように円いものが一めんに浮んだようになっていた...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...蓴菜(じゅんさい)のような指を組んでいた...
谷譲次 「踊る地平線」
...生れて初めて蓴菜をよばれる...
種田山頭火 「行乞記」
...ついでに蓴蓮亭を訪ねる...
種田山頭火 「旅日記」
...蓴子君からまた入間海苔を頂戴した...
種田山頭火 「松山日記」
...蓴子から贈物到着...
種田山頭火 「松山日記」
...去年の正月ある人に呼ばれて東京一流の料亭で御馳走になったときに味わった雑煮は粟餅に松露(しょうろ)や蓴菜(じゅんさい)や青菜(あおな)や色々のものを添えた白味噌仕立てのものであったが...
寺田寅彦 「新年雑俎」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
......
一葉稿 「五月雨」
...必ずしも蓴菜を喰ひをる時に時鳥の啼(な)き過ぎたる者とするにも及ばず...
正岡子規 「俳諧大要」
...「採蓴(さいじゅん)」は漢語に非れば言ふべからず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...鉄漿(かね)蓴汁(じゅんじゅう)など日本産の間に合う物は自国のを用い...
南方熊楠 「十二支考」
...うつかり蓴菜の中へ漕ぎ入るとあとへも先へも動(うご)かなくなる...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...蓴菜(じゅんさい)や菱(ひし)の浮かんだ池の傍を通る時には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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