...蓴菜(ぬなは)つのぐむ大澤へ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...水に浮いてゐる蓴菜の茎や岸辺伝ひに生えてゐる蘆は忽ち其の波紋が及んでゆらめき始めた...
高濱虚子 「古江」
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武田祐吉 「古事記」
...また見やうによつては蓴菜の茎のやうにも見える物が眼の前に一めんに立つてゐるやうに思はれて来た...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...午后、漁君と同道して、蓴蓮亭を訪ふ、夜は句会...
種田山頭火 「旅日記」
...蓴子君からまた入間海苔を頂戴した...
種田山頭火 「松山日記」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...蓴菜(じゅんさい)が一(いっ)ぱい浮いて...
長谷川時雨 「糸繰沼」
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一葉稿 「五月雨」
...時鳥(ほととぎす)鳴くや蓴菜(ぬなわ)の薄加減(うすかげん)暁台蓴菜は俗にいふじゆんさいにして此処(ここ)にてはぬなはと読む...
正岡子規 「俳諧大要」
...ただ蓴菜の薄加減に出来し時と時鳥のなく時とほぼ同じ時候なるを以て...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかも二物とも夏にして時鳥の音の清(きよ)らなる蓴菜の味の澹泊なる処...
正岡子規 「俳諧大要」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...「採蓴(さいじゅん)」は漢語にあらざれば言うべからず...
正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...鉄漿(かね)蓴汁(じゅんじゅう)など日本産の間に合う物は自国のを用い...
南方熊楠 「十二支考」
...蓴菜(じゅんさい)や菱(ひし)の浮かんだ池の傍を通る時には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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