...大宝寺朝まゐりはわたくし一人の銀杏ちりしくお山は霧のしんしん大杉そそり立つへんろ宿お客もあつたりなかつたりコスモス枯れ/″\霧の中から霧の中へ人かげ雑木紅葉のかゞやくところでおべんたう秋風あるいてもあるいても蓮月尼 宿かさぬ人のつらさをなさけにて朧月夜の花の下臥十一月二十二日――二十六日 藤岡さんの宅にて...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...蓮月尼(れんげつに)には...
長谷川時雨 「九条武子」
...蓮月尼(れんげつに)の陶器には...
服部之総 「蓮月焼」
...ことに蓮月尼の陶器のばあいのように...
服部之総 「蓮月焼」
...蓮月尼は、幕末維新の京都に知られていたから、そのころの有名人をことごとく尊王派にせずにはおかぬ風潮が、いつか彼女を「尊王歌人」ということにしているらしいが、彼女について最もはやく書かれたものと思われる林長孺(ちょうじゅ)の紀文では「烈婦蓮月」となっていて、漢文を書きほぐしてみると、いまだその姓氏を詳(つまびらか)にせず、京師(けいし)の買人某の妻なり...
服部之総 「蓮月焼」
...夫の没後出家して蓮月尼と号したのが...
服部之総 「蓮月焼」
...父光古は蓮月尼が四十になる天保初年まで生きている...
服部之総 「蓮月焼」
...歌だけを自分で書きこんでゆく蓮月尼は...
服部之総 「蓮月焼」
...天保年間の蓮月尼において立派な先輩を見出すわけである...
服部之総 「蓮月焼」
...蓮月尼の絵はがきを買うことが出来る...
服部之総 「蓮月焼」
...「昨十七日の読売新聞に西京の蓮月尼の宅へ近頃泥坊の這入(はい)った事が書いてありますがこの尼さんの風流好きで歌が上手のうえに...
服部之総 「蓮月焼」
...風流できこえている老蓮月尼を...
服部之総 「蓮月焼」
...そうした小ブルジョアかたぎの筆の先にのぼった蓮月尼は...
服部之総 「蓮月焼」
...蓮月尼は、この記事が出てから四月ほどのち、明治八年十二月十日に、八十五で死んでいる...
服部之総 「蓮月焼」
...まぎれない蓮月尼じしんのものである...
服部之総 「蓮月焼」
...――蓮月尼は、和歌を以て有名なれども俳諧にも亦堪能にして納涼み過ぎて恥かしく成る糺川戸口にて傘の雨きる寒さ哉などあり、また尼は、修業の傍ら陶工に耽り、その句に百ばかり急須造りて年の暮ともあるが如く、今も蓮月焼と称する一種の古朴なる陶型は存せり...
牧野信一 「極夜の記」
...蓮月尼の――鶯は都にいでて留守のまを梅ひとりこそ咲き匂ひけれ――も春昼(ちゅう)の寂光をあざらかによくも詠んだものである...
吉川英治 「梅ちらほら」
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