...その血痕の周囲を蓙のまま四角に切りとった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...「ここへ」「そうよ」平吉は渋紙包をわたして胡蓙を探した...
田中貢太郎 「春心」
...縁側に円蓙(まるござ)を敷かして...
田中貢太郎 「庭の怪」
...蓙(ござ)を敷いて幸さんも寝ていた...
徳田秋声 「足迹」
...朝鮮ものらしい蓙(ござ)の敷物も敷いてあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...そこに敷いた青蓙(あおござ)のうえにも外にも...
徳田秋声 「仮装人物」
...椎の木の根本に蓆と蓙と布団を敷いて...
豊島与志雄 「古木」
...蓙(ござ)は終(た)えず彼(かれ)の背後(はいご)にがさ/\と鳴(な)つて其(そ)の耳(みゝ)を騷(さわ)がした...
長塚節 「土」
...釜戸より日吉といふ所へ越す峠に例の蓙をしきて打ち臥すに小き聲にて忙しく鳴く虫あり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...茣蓙を通した雨でびしょ濡(ぬ)れになって学校へ著いた...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...大道の上に茣蓙(ごさ)を敷いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上に茣蓙(ござ)を敷いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い茣蓙が敷いてある...
火野葦平 「花と龍」
...素早く戸板や蓙(ござ)を持って来て...
水上滝太郎 「九月一日」
...と心配してか一枚の茣蓙を負っている...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...此郡と御調郡(みつきごほり)とが御荘蓙(みしやうござ)を産する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...起上る力も無いまま茣蓙(ござ)の上に半身を起して...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...楽屋の蓙に正体なく寝くたれていたお延は...
吉川英治 「剣難女難」
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