...馬糞にたかつてゐる蛇の目蝶と蓙(ござ)を煽つて行く私...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...花茣蓙を押入から出して炉辺に布いて...
石川啄木 「天鵞絨」
...その血痕の周囲を蓙のまま四角に切りとった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...來りて裸男と蓙を分つ...
大町桂月 「月の東京灣」
...主人が持参した蓙(ござ)のうえに着物を脱ぎ捨て...
太宰治 「姥捨」
...背後(うしろ)の蓙の上で絶え間なく笑ひを交へながら何か話し合つてゐる船客達の聲が...
「修道院の秋」
...茣蓙の上へあけると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茣蓙(ござ)の上に落ちた短かいが逞(たく)ましい矢を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箒(ほうき)と衣裳籠(いしょうかご)と時によると敷蓙(しきござ)の巻いたのを担いでゆく...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...青い茣蓙(ござ)の上に始終横になって雑誌を読んだり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は茣蓙の上にゴロリと寝そべって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...飯場の蒲茣蓙の上を...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...三尺ほどの高さに茣蓙で囲ってある...
久生十蘭 「春の山」
...わずかに天井から垂れた茣蓙(ござ)で区劃された別々の寝床に寝るのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...茣蓙の横から髪が少しこぼれていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...盆茣蓙(ぼんござ)の景気が立ちませぬ」「何と……あの娘が壺を振ったと申すか」「振りますとも...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...一か八かの大仕掛の盆茣蓙に坐って一生涯の運命を張ってみたいというのが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...その上に土蔵の中から取出された見事な花茣蓙(ござ)が敷詰められて...
夢野久作 「巡査辞職」
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