...腰蓑(こしみの)は薄い黄色(きいろ)である...
芥川龍之介 「少年」
...蓑浦君、一緒に行こう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...もう蓑笠をまとって雨の中へ走り出ていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...蓑田先生は主に作文や会話やの実用英語を受持つて居たが...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...九州の高等学校へ行つて居る留守に蓑田先生はK市の中学を去つてしまつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...百姓の蓑笠(みのかさ)をつけたのや...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日(きのう)の雨を蓑(みの)着て剪(き)りし人の情(なさ)けを床(とこ)に眺(なが)むる莟(つぼみ)は一輪...
夏目漱石 「一夜」
...蓑の下から肩の上まで弾(は)ね返(かえ)るように動いた...
夏目漱石 「永日小品」
...でつかい蓑虫(みのむし)のやうに轉がされて居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝になったら百叩きにして放してやろう」蓑虫(みのむし)のようにグルグル巻にされたのを見すますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...隠れ蓑(みの)に大いに感謝しつつ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「蓑笠(さりゅう)――」と彼は口につぶやき...
本庄陸男 「石狩川」
...蓑なんぞ着やがつて――擲りつけられぬうちに妙公を伴れて来い...
牧野信一 「鎧の挿話」
...横手からそう遠くない千屋(せんや)村あたりの蓑(みの)や深沓(ふかぐつ)で大変細工のよいのを見かけます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...だが蓑は日本で生れたものか...
柳宗悦 「蓑のこと」
...為家(ためいえ)の歌に「ゐる鷺のおのが蓑毛も片よりに...
柳宗悦 「蓑のこと」
...子等之館(こらのたち)の内塀の蓑掛(みのかけ)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「何をしやがる」「かッ!」蓑を刎(は)ねた浪人者の顔を...
吉川英治 「無宿人国記」
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