...ばら/\と千鳥(ちどり)に兩方(りやうはう)へ飛交(とびかは)して小蓑(こみの)を亂(みだ)す其(そ)の翼(つばさ)に...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...「蓑浦君、僕達はもう再び地上へ出ることはない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お前さん蓑浦さんだね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...もう蓑笠をまとって雨の中へ走り出ていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...壁には鋤(すき)や犁(くわ)や古い蓑(みの)などがかけてある...
田山花袋 「田舎教師」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...知己である坂東蓑助氏が競馬場に応援に来てくれて...
中井正一 「実践について」
...蓑笠も灰でいっぱいですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
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野口雨情 「螢の燈台」
...見えないやうにと爺はその上に蓑を着て...
水野仙子 「四十餘日」
...三ついでだから蓑に因(ちな)んだ幾つかの言葉も此処(ここ)に添えておこう...
柳宗悦 「蓑のこと」
...「蓑造る人は笠を着る」といえば互に寄り合う暮しのこと...
柳宗悦 「蓑のこと」
...これは蓑の如く苔(こけ)がはえた亀の義で...
柳宗悦 「蓑のこと」
...蓑市で最も有名なのは江戸の浅草(あさくさ)であった...
柳宗悦 「蓑のこと」
...蓑でも着たような丸くなった姿が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...――汝は蓑虫(みのむし)の性か...
吉川英治 「三国志」
...丹羽昌仙(にわしょうせん)のれいの蓑虫根性(みのむしこんじょう)から起ること...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それとも分らないほど具足には蓑(みの)を着たり顔には黒い布(ぬの)を巻きつけていた...
吉川英治 「源頼朝」
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