...(中略)鬮(くじ)とりて菜飯(なめし)たたかす夜伽(よとぎ)かな 木節皆子なり蓑虫(みのむし)寒く鳴きつくす 乙州うづくまる薬のもとの寒さかな 丈艸吹井(ふきゐ)より鶴をまねかん初時雨(しぐれ)其角一々惟然(ゐねん)吟声しければ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...蓑(みの)の埃(ほこり)を払ったり...
芥川龍之介 「百合」
...「だいたい先生が蓑笠で出かけられるのが間違っています...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一日(あるひ)降(ふ)る雪をも厭(いとは)ず蓑笠(みのかさ)に身(み)をかため...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...なかにも蓑虫は「父こいし...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さうして鋭くて愛想気のない蓑田先生の宿を訪問する先徒は少かつたやうに見える...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...それから蓑(みの)を脱いで外へ向けてよく振いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐘(かね)だ早鐘(はやがね)だ蓑笠姿(みのかさすがた)で飛(と)んで行(ゆ)くかけ足(あし)はや足(あし)エツサツサほら鳴(な)る...
槇本楠郎 「赤い旗」
...山寄りの地方で出来る蓑だとか帽子だとかには...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...内蔵に「螻蓑」とあるのみである...
柳宗悦 「蓑のこと」
...三ついでだから蓑に因(ちな)んだ幾つかの言葉も此処(ここ)に添えておこう...
柳宗悦 「蓑のこと」
...『三才図会』に「香茅、俗云、太末保、又云、蓑草、云云、農家用レ之作二雨衣一」と記してある...
柳宗悦 「蓑のこと」
...蓑市や桜曇(さくらぐも)りの染手本(そめでほん)」...
柳宗悦 「蓑のこと」
...雪がちな土地のこと故蓑を用いる機会が多いことと...
柳宗悦 「蓑のこと」
...十一月――日十時に例の客が蓑を着て来た...
横光利一 「夜の靴」
...ごそりと蓑がうごいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...だが、塀ごしの杏(あんず)の花は、しとどに散って、送る主(あるじ)と、去る客の蓑を、惜しむ行く春の斑(ふ)にしらじらと彩(いろど)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蓑(みの)笠を着け...
吉川英治 「宮本武蔵」
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