...そして、此光景は蓋し、天が自分に示して呉れる最も冷酷なる滑稽の一であらうなどと考へた...
石川啄木 「葬列」
...然し僕の教へて居るのは蓋し之等ではないだらうと思はれる...
石川啄木 「漂泊」
...是れ亦蓋しミルの影響であつたであらう...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...農耕の業にたづさはらぬ優人等を蔑視したのは蓋し當然であらう...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...蓋し科学理論は他の一切の文化理論=イデオロギー論の典型だと考えられるからである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...蓋し性格的論理の性格という言葉は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そうでない営みとを区別出来るならば(蓋し生産は物質的形態に於ける創造概念であり...
戸坂潤 「科学方法論」
...蓋し価値は事物が吾々の関心に対して有つ意味の最も優れた一つの名称であるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...蓋し意識一般とは...
戸坂潤 「辞典」
...蓋し文化の問題は...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...伯は唯だ人を智に取りて其の清濁を論ぜず故に愚者を近けざるの外一藝一能あるものは勉めて之れを容れんとす量に於ては大隈伯確かに伊藤侯の上に出るを見る蓋し伊藤侯は勉めて他の信服を求むと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ金錢を輕むずるの一美徳あるに由れり蓋し薩人は概して鄙吝の質あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政治上の観察は寧ろ第二の目的なりしものゝ如し蓋し公は現に学習院長として貴族教育の重任を負ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋しわが劇界未聞の壯擧である...
永井荷風 「十年振」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...蓋し黄金万能主義的傾向に属することなのだらうが...
中原中也 「心理的と個性的」
...蓋しもし事實としての歴史が單に行爲であると解されるならば...
三木清 「歴史哲學」
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