...人類の未來に關する我々の理想は蓋し一(いつ)で有る――洋の東西...
石川啄木 「所謂今度の事」
...蓋し圓一が総の位に登ったのは慶長年中のことだけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...蓋し思へり勇猛のアイネーアース投げし槍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...蓋し事物の解釈はただ性格によって又性格に於てのみ初めて成り立つことが出来るであろうから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...蓋し超歴史的対象を持つ数学がそれ自身又歴史的存在であるのだから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...蓋し存在はその自己発展によってその発展の促進者と共に却ってその発展の妨碍者をも産出する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...蓋し科学乃至学術は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...――蓋し文学は哲学と同じく...
戸坂潤 「辞典」
...蓋し進歩派の勢力次第に膨脹して自由派の分子までも漸く進歩化するの傾向ありと認め憲政黨内閣の維持一日を長うすれば獨り進歩派の爲めに一日の利あるを恐れて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...例に依りて放言高論動もすれば議場を悩殺せしめんとす蓋し府会の議事は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋し個性を尊長するところから発展するのであり...
中原中也 「心理的と個性的」
...蓋し止むを得ない処...
平出修 「公判」
...蓋し日本國中の至尊たる歴世の天皇と皇后との御兩體を表したるものならん...
福沢諭吉 「帝室論」
...蓋し數十年來英國の治安を致して今日の繁榮を極るも...
福沢諭吉 「帝室論」
...蓋し輕躁の書生輩は此大徳の輕重を辨ずること能はずしてこれを言はず...
福沢諭吉 「帝室論」
...蓋し文三が叔母の意見に負きたくないと思うも...
二葉亭四迷 「浮雲」
...蓋し今日の人々にこの光景の聯想は困難であらう...
正岡容 「山の手歳事記」
...蓋しゾラは天のなせる詩人なれば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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