...蓋(けだ)し自分が絶対の信用を捧ぐる先生の一喝は...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...頭蓋骨は動かない...
梅崎春生 「幻化」
...さっき電話をかけてきたのは」無蓋(むがい)自動車の運転台に乗っていた若い一人の警官が...
海野十三 「崩れる鬼影」
...猩紅熱は恢復期(かいふくき)に這入って瘡蓋が盛に脱落する時が最も伝染し易いのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蓋(けだ)しあの屋根裏の首装束の光景に劣らないものがあったであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...蓋し両者は理論に於ける好話柄であるように見える...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...蓋し、この関係は実は技術家に就いて分析する際になって、初めて結着を得るのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...小刀で目ばりの紺紙を切ってすこし蓋をこじあける...
中勘助 「島守」
...次に硯(すずり)の蓋をしにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヨリックの頭蓋骨を投げ出した墓掘男の無知と無作法をば彼はよく知っていた筈である...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...「宮川先生の御作には及びも付きませんが、私には又私だけの勘考も、自慢もある積りで御座います、どうぞ御覧下すって」六尺の箱を部屋の隅に立てて、桐の蓋を払うと、中に納って居るのは、華魁の道中姿、顔と胴体は木彫の人形に彩色を施したものですが、衣裳も帯も髪飾も本式で、その美しさは眼もさむるばかり、物に動じた事の無いのを自慢にして居る左衛門の長次も、さすが、「あッ」と、二の句が次げません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...そんな氣がしましたよ」「心細いなア」「ぢや親分は」「長持の蓋の角に生々しい傷があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蓋を持ちあげるたび...
林芙美子 「狐物語」
...パチッと蓋があいた...
火野葦平 「花と龍」
...蓋し愛読に価するの謂である...
牧野信一 「月評」
...大きな東京の蓋(ふた)だ...
三島霜川 「平民の娘」
...さらに広蓋(ひろぶた)やけんどんを運んで来た...
山本周五郎 「花も刀も」
...船はすっかり蓋が閉じられた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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