...蓄音器は昔の音楽を聴くために使われた...
...古い蓄音器を見つけたので、修理してみた...
...私の祖父は、蓄音器で流行歌を聴いて踊っていたらしい...
...蓄音器の音色は、今のスピーカーの音とは違う響き方をする...
...このビクトローラ蓄音器のコレクションは、とても貴重なものだと言われている...
...他人の思想をそのまま右から左に受けついで蓄音器となる人や...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...それから電気蓄音器も鳴っている……」「あれはこの館の中で演奏しているんじゃないんですの」春部にとっては...
海野十三 「千早館の迷路」
...「エエ踊るわ」彼女は無邪気に立って行って、蓄音器をかけ、大胆に着物をかなぐり捨てて、黒ん坊音楽につれて、狂暴な舞踏を踊り始めた...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...蓄音器をかつたと手紙にかいてよこしたし...
オイゲン・チリコフ 鈴木三重吉訳 「そり(童話)」
...毎日のように蓄音器を鳴らしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...近頃隣家では毎日朝も晩も蓄音器を懸けるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...静かに蓄音器を聴いているとか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お隣の蓄音器がまたうたひだした...
種田山頭火 「行乞記」
...又蓄音器が初めて高知に來た時男子部女子部全體が講堂に集められて代る/″\ゴム管を耳にはさんで聞いた話もした...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...蓄音器を聞きながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...蓄音器が鳴りだし...
豊島与志雄 「田舎者」
...蓄音器も鳴っていました...
豊島与志雄 「道標」
...ついに蓄音器(ちくおんき)の代用たるべき者のために身を誤ったりする...
新渡戸稲造 「自警録」
...三つ四つおいた室から蓄音器のジャズが聞こえてきました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...それが蓄音器であった...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...「そうじゃねえ、ずっとあとだ」とこの小学三年生は云った、「蓄音器のよ、レコードを買い始めたべえ、いくらでも買うだ、二階がみしみしいうほど買って買ってよ、朝っから晩までそれを聞いてるだよ、そのうちにな、レコードの数が殖えるのといっしょに、だんだん頭がおかしくなってきたんべえ、それでよ、嫁を貰ったら治るべえかって、葛飾(かつしか)のほうから嫁を貰ったっけだ、そしたら頭あちっとも治らねえで、水汲みい始めただ」耳も眼も口もすばしっこく、学校の勉強のほかはなにごとによらず、なかまにひけを取ったことのない長は、唇の隅に唾を溜(た)め、さかしげな眼をくりくりさせながら語った...
山本周五郎 「青べか物語」
...安月給取りの蓄音器じゃあるまいし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...隣で蓄音器がしよつちゆう泣いてゐたあの松井さんの柏木のお宅(うち)ね...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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