...彼はすでに彼の胸中に蓄えました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...すこし蓄えも出来ましたので...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...将来を予備するの知識を蓄えしめざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...次には土間の蓄えのうちから一掴みの杉の枯葉とやや生のとを拾い五...
中勘助 「島守」
...わたしはもうこの先二度と妻を持ち妾(しょう)を蓄え奴婢(ぬひ)を使い家畜を飼い庭には花窓には小鳥縁先(えんさき)には金魚を飼いなぞした装飾に富んだ生活を繰返(くりかえ)す事は出来ないであろう...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...酒はおやじの蓄えを知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の積み蓄えた金銀財宝を盗めば...
中里介山 「大菩薩峠」
...大いに武を天下に用うるの実力を蓄えたと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の蓄えからの収益と最終年度に上げた収益が生活の糧だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...わずかな蓄えも教育に使い果たしたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...竜や蛇が財宝を蓄え護るという伝説が多い...
南方熊楠 「十二支考」
...)これが珍宝を蓄えたのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...前方は墨汁を蓄える...
柳宗悦 「工藝の道」
...一年の矢玉は蓄えてある...
吉川英治 「上杉謙信」
...今日の雪辱を心に蓄えて...
吉川英治 「三国志」
...納屋に蓄えてあるほどに...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼻下に髭(ひげ)を蓄えている...
吉川英治 「新書太閤記」
...世間から超然とした学識が蓄えられた...
吉川英治 「新書太閤記」
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