...これは本館――いや本艇に予期以上の燃料が蓄えてあったことがわかったので...
海野十三 「火星探険」
...将来を予備するの知識を蓄えしめざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...お絹の胸に蓄えられている野心の一つを打割って見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに蓄えられた武器と...
中里介山 「大菩薩峠」
...取蓄えてあった食物と獲物をそっくり提供すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...反抗気分を蓄えていないではなかったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...権現様以来蓄えた莫大なお財(たから)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...治療法をかなり蓄えている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...お金(きん)の方という凄いお部屋様を蓄えました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...蓄えた女どもを一挙に殺し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見るに随って集め蓄えしめたら大いに生産の一助となる事と思う...
南方熊楠 「十二支考」
...寒帯にも棲(す)み熱帯にも棲むという動物は必ず皮膚の下に脂肪を蓄えてちょうど脂肪の皮を蒙(かぶ)っているようです...
村井弦斎 「食道楽」
...今の世の妻君にその智識を蓄えている人は滅多にないが貴嬢(あなた)に台所の経済をお任せ申したら少い入費を以て美味(おい)しい御馳走を食べる事が出来ますね...
村井弦斎 「食道楽」
...他方では後ろ髪を蓄える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...狼の糞(ふん)を干し蓄えておいて燃したものです...
吉川英治 「銀河まつり」
...白銀八十九万斤が蓄えられてあった...
吉川英治 「三国志」
...兵馬を練り、食糧を蓄え、この夏の暴風雨で、城壁の石垣や塀が大破すると、すぐ命じて、修繕にかからせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらゆる悪評を冷視して一代に蓄えてきた金銀財宝...
吉川英治 「新・水滸伝」
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