...熱烈なる愛着を蓄えている...
芥川龍之介 「長江游記」
...その入り口に水の少量を蓄えたる石器あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼はすでに彼の胸中に蓄えました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...これは本館――いや本艇に予期以上の燃料が蓄えてあったことがわかったので...
海野十三 「火星探険」
...口髭と丸く刈りこんだ頤髯(あごひげ)を頤の下に蓄え...
海野十三 「すり替え怪画」
...七郎は自分の家へ帰って蓄えてある虎の皮を見たが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...胸に蓄えてゐる中は...
田山録弥 「大阪で」
...ちなみに君は生涯髭を蓄えず頭も五分刈であった...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...次には土間の蓄えのうちから一掴みの杉の枯葉とやや生のとを拾い五...
中勘助 「島守」
...その代り三千代に対しては一点も不徳義な動機を蓄えぬ積りであった...
夏目漱石 「それから」
...ポワレのおっさんの隣くらいにアパルトマンを持てるくらいの蓄えは出来るだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...蓄えたくわえたうっ憤を晴すためにおらびあっておしかけて来る――それであった...
本庄陸男 「石狩川」
...お勝手許(もと)に一文の蓄えもなくなったと見てとると...
正岡容 「小説 圓朝」
...仏法は内心に深く蓄えよ」ともいっている...
三木清 「親鸞」
...左手のそれは伊達(だて)にこれを蓄える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白銀八十九万斤が蓄えられてあった...
吉川英治 「三国志」
...婢妾(ひしょう)を蓄えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...(誰だろう――)勿論黒吉はその僅かばかりの給料を蓄えてはいなかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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