...夫婦はかなりに多く金を貯蓄して來た...
田山花袋 「歸國」
...下唇の下に一ふさの黒髯を蓄えている...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...改良を加えた蝋管蓄音機(ろうかんちくおんき)を聞きそこなった私は...
寺田寅彦 「蓄音機」
...もう一つの蓄音機の欠点は...
寺田寅彦 「蓄音機」
...徳川政府最後の将軍慶喜(よしのぶ)公すら含蓄(がんちく)したるものにして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...村の百姓家も穀価の多少の下落はあったが蚕業(さんぎょう)と煙草(たばこ)の栽培が盛んになったので依然勤倹貯蓄という風が奨励されて...
徳永直 「あまり者」
...此れに反して鼻下に髭を蓄え洋服の胸に万年筆をさし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...吝坊(けちんぼう)が穴の開(あ)いた銭(ぜに)を蓄(ため)るように...
夏目漱石 「永日小品」
...貯蓄らしいものもほんの二三兩はあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...含蓄(ぐわんちく)の容易ならぬものを忍ばせるやうでもあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これらの蓄音機は...
野村胡堂 「平次放談」
...これも蓄音機のように...
火野葦平 「花と龍」
...結局あの女には蓄積効果があるのだ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...その殘(のこ)りは蓄(たくは)へておきます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...二人とも最初は林技師の蘊蓄(うんちく)の物凄いのに仰天して膝を乗出して傾聴していたものであったが林技師大得意のスカンジナビヤ半島談あたりからポツポツ退屈し初めたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...名と実力を蓄(たくわ)えてゆくのにひきかえて...
吉川英治 「親鸞」
...あらゆる新知識を蓄(たくわ)えて帰って来たばかりか...
吉川英治 「夏虫行燈」
...ことに免租及び平時の公共的貯蓄(義倉)は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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