...とにかく「塵一本」でも「自分のもの」として蓄(た)め込むことに無上の法悦(?)を感ずるRにとって...
犬田卯 「沼畔小話集」
...先祖から辛苦経営して蓄積した富...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...此(この)黒闇(くらやみ)に蓄(かこ)うておくのではないか知(し)らぬ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...大道蓄音機が文化の福音を片田舎に広めた事は疑いもないが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...私が初めて平円盤蓄音機に出会ったのは...
寺田寅彦 「蓄音機」
...不完全なる蓄音機から本物の音楽を聞き出そうとする人にとってもう一つの助けになるのは人間心理の特徴として知られた補足作用である...
寺田寅彦 「蓄音機」
...田舎ではまだ物珍しがられる蓄音器などをさげて...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼が平生(へいぜい)蓄積したる(こうそう)邁往(まいおう)の気...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幼い眼の中に蓄えられてる驚くべき涙の量を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...メチールアルコールが体内に蓄積した...
豊島与志雄 「聖女人像」
...妾二人を蓄えてる外...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の貯蓄(ちよちく)も殖やして行く外には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い間に絞り取つた儲けの蓄積かと思ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...取換引替え蓄えた妾の一人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又内地雑居の切迫はいよ/\其蓄蘊を発するの必要を感ぜしめて...
福沢諭吉 「新女大学」
...「含蓄」は contain とでもいうか...
柳田国男 「故郷七十年」
...「そうじゃねえ、ずっとあとだ」とこの小学三年生は云った、「蓄音器のよ、レコードを買い始めたべえ、いくらでも買うだ、二階がみしみしいうほど買って買ってよ、朝っから晩までそれを聞いてるだよ、そのうちにな、レコードの数が殖えるのといっしょに、だんだん頭がおかしくなってきたんべえ、それでよ、嫁を貰ったら治るべえかって、葛飾(かつしか)のほうから嫁を貰ったっけだ、そしたら頭あちっとも治らねえで、水汲みい始めただ」耳も眼も口もすばしっこく、学校の勉強のほかはなにごとによらず、なかまにひけを取ったことのない長は、唇の隅に唾を溜(た)め、さかしげな眼をくりくりさせながら語った...
山本周五郎 「青べか物語」
...生涯いじいじ小金を蓄えて死んで行った酷薄なる叔母の良人(おっと)――それよりは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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