...普段から蒼白な顔は一層青ざめ...
海野十三 「蠅男」
...左部彦次郎があわただしい足どりで蒼白な顔を見せ「こんな電報が来ました...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...日本人は蒼白な顔に苦笑を浮べたきり黙り込んだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...場所も火元の蒼白な顔も...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...蒼白な顔をした男たちは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...血の気の引いた蒼白な顔になっていた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...残った一人は、蒼白な顔をして、正眼につけたまま、動きもしなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...「深手か」と、いって、月丸の上へ、膝をついて、蝋燭を差出すと、月丸は、蒼白な顔をして、額に、脂汗を出しながら「許して――」と、いったまま、俯向いて、頬も、脣も、ぴくぴく引きつらせていた...
直木三十五 「南国太平記」
...蒼白な顔が動かず)下士 ……こっちじゃないお前は...
三好十郎 「その人を知らず」
...あの蒼白な顔に人知れず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...蒲団(ふとん)へ蒼白な顔をふせましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...袁紹は、蒼白な面をあげ、唇の血を三男にふかせながら、「案じるな...
吉川英治 「三国志」
...蒼白な龍顔(りゅうがん)にはお髪(ぐし)がみだれかかり...
吉川英治 「私本太平記」
...蒼白な自分の顔が自分でわかるほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...衆はみな酒気を失って蒼白な面(おもて)に生唾(なまつば)をのみ合った...
吉川英治 「新書太閤記」
...蒼白なその憂いにみちた面(おもて)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...顔いろの蒼白な若い官員は...
吉川英治 「松のや露八」
...そして蒼白な面(おもて)を並べて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索