...随つて此旧城下蒼古の市(まち)には...
石川啄木 「葬列」
...実に一昨日(をとつひ)の秋風すずろに蒼古の市に吹き渡る穏やかな黄昏時(たそがれどき)であつた...
石川啄木 「葬列」
...實に一昨日(をとつひ)の秋風すずろに蒼古の市に吹き渡る穩やかな黄昏時(たそがれどき)であつた...
石川啄木 「葬列」
...蒼古の白檜雪をにない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それは蒼古の色を帯び...
西尾正 「墓場」
...室内の電気がやけに煌々とかがやいていたことや蒼古なかざりのほどこしてあったのも...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...蒼古(そうこ)雄大な人に迫る美しいものを持っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...賤民でさえ恐れ入って近づかない蒼古たる廃塔のてっぺんに幽閉され...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...それが蒼古たる大文章で...
久生十蘭 「予言」
...おそらく枯淡とか蒼古とかいふ言葉はさういふ意味のものを言ふのだらう...
室生犀星 「故郷を辞す」
...それよりも一叢のとくさが流れの上手に蒼古として簇生してゐるのが嬉しかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...浅い芽の色が蒼古たる石を上と下とから形を描き合せるのかも知れぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...石床蒼古の上に停まるのであったが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...家のそばには蒼古(そうこ)とした鳥居がある...
吉川英治 「上杉謙信」
...それへ蒼古な書体をもって何人かが...
吉川英治 「三国志」
...蒼古(そうこ)な四天王寺の輪奐(りんかん)もそれを援ける...
吉川英治 「私本太平記」
...蒼古としてなお仄白(ほのじろ)い顔容の上に想いえがいていると...
吉川英治 「随筆 新平家」
...六波羅地蔵の蒼古(そうこ)とした堂が見える...
吉川英治 「源頼朝」
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