...大変大きくて蒼みがかつた黄色だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蒼くなつて泣きを入れに来たんだ...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...近午の空は天心にいたるまで蒼々(あおあお)と晴れて雲なく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ふだん蒼白い痩せた村尾の顔が赤くほてっているのは...
豊島与志雄 「慾」
...蒼褪(あをざ)めた顔に...
長與善郎 「青銅の基督」
...紙のやうに蒼白くなります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細面(ほそおもて)の、少し色の蒼黒い、口紅だけつけた顏は、そりや凄かつたぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここからはまともに蒼茫たる玄海灘(げんかいなだ)を望むことが出来る...
火野葦平 「糞尿譚」
...真蒼(まッさお)に成ッた……暫らくの間は言葉はなくて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今も秋くれば蒼いのにあの万橘の「桑名の殿様」がもう...
正岡容 「寄席行燈」
...もし凱陣ならば蒼栄すべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは蒼夫さんを白金臺町の家に訪うて交を結んだ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...顔は真(ま)っ蒼(さお)で...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...蒼白くひきつっている頬...
山本周五郎 「落ち梅記」
...伊緒の蒼ざめた頬にそのとき美しく血が漲(みなぎ)り...
山本周五郎 「日本婦道記」
...鬱蒼(うっそう)たる山神廟(さんじんびょう)の一地域がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...未来の鬱蒼(うっそう)をなさんとしているものでしょう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...失神したように蒼褪(あおざ)めた彼女の父と...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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