...愛宕山の鬱蒼(こんもり)した木立を背負つた樣にして立つてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...蒼空(あおぞら)の星を仰ぐがごとく...
泉鏡花 「婦系図」
...彼女は顔を蒼くして窓にかたくなって凭っていた...
伊藤野枝 「わがまま」
...これは蒼黒(あおぐろ)く痩せこけていた...
太宰治 「美少女」
...その山伏の蒼白い口髯の濃い口元に血がにじんでいたので...
田中貢太郎 「鷲」
...少し蒼くなって「違う...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...蒼白になっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「あッ親分」清次郎のふり仰いだ顔は真っ蒼です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ蒼な顔を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蒼ざめたインフェリオリテが大勢乱入してきて...
久生十蘭 「だいこん」
...澤と一郎は真蒼(まっさお)になって顔を見合せたばかりで...
水上滝太郎 「九月一日」
...朝剃った頬のあたりが夜半になった今は少し蒼ずんで来ている顎のよく発達した顔へ苦笑いで云った...
「海流」
...それよりも一叢のとくさが流れの上手に蒼古として簇生してゐるのが嬉しかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...道翹(だうげう)は眞蒼(まつさを)な顏(かほ)をして立(た)ち竦(すく)んでゐた...
森鴎外 「寒山拾得」
...現に金澤蒼夫(さうふ)さんは此の如き寓公(ぐうこう)の居つたことを聞き傳へてゐない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...ご覧のとおり蒼ざめて物蔭に隠れていたのでござる...
吉川英治 「剣難女難」
...蒼白の面(おもて)に(びん)のほつれ毛も傷々(いたいた)しく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...はるかなる蒼空を見上げている「人間」の姿を...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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