...人々の趣味は、屋根を葺くのに、濃色の藁と淡色の藁とを交互に使用することに現れる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...・白髪(シラガ)剃りおとすうちに暮れてしまつた・こゝに白髪を剃りおとして去る・熟(ウ)れて垂れて稲は刈られるばかり秋晴れの屋根を葺く秋風の馬に水を飲ませる水の味も身にしむ秋となり・お天気がよすぎる独りぼつち・秋の土を掘りさげてゆく誰もゐないでコスモスそよいでゐる剥(ハ)いでもらつた柿のうまさが一銭行乞記の重要な出来事を書き洩らしてゐた――もう行乞をやめて宿へ帰る途上で...
種田山頭火 「行乞記」
...落椿・やりきれない草の芽ぶいてゐる・出てあるいてもぺんぺん草・昼月のあるだけ・自分の手で春空の屋根を葺く・水音...
種田山頭火 「其中日記」
...茅がや葺く四柱いほに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...もつと大きなのを葺くんだよ...
葉山嘉樹 「氷雨」
...屋根を葺くための葦は御牧から取り寄せる...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それを白菊をもて葺くと現はし...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...尾花のみでは屋根を葺くに足らぬゆえこの説は不満足に感ずる...
牧野富太郎 「植物記」
...それは多分ヤは屋根でその屋根を葺く意味の語であろうが...
牧野富太郎 「植物記」
...この方が葺くに便でありまた値が安いからに外なりません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...葺くのにさしつかえのないかぎりは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...りっぱな木をそいで屋根などに葺くことが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ユイに屋根葺くしかも大震災のような...
柳田国男 「母の手毬歌」
...さあ葺くべしとなると...
柳田国男 「母の手毬歌」
...瓦をもって屋根を葺く習わしは古いが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その麻稈(あさがら)をもって葺く風習がはじまった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...葺くことを縫うといっていたのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...萱をまだ葺くものもあるかと思うのに...
柳田国男 「母の手毬歌」
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