...落椿・やりきれない草の芽ぶいてゐる・出てあるいてもぺんぺん草・昼月のあるだけ・自分の手で春空の屋根を葺く・水音...
種田山頭火 「其中日記」
...草葺の小家があった...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...土手にはところどころ松原があったり渡船小屋(わたしごや)があったり楢林(ならばやし)があったり藁葺(わらぶき)の百姓家が見えたりした...
田山花袋 「田舎教師」
...亜鉛葺(とたんぶき)の屋根を撲つ雨の音と...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...屋根は無論藁葺(わらぶき)で...
夏目漱石 「坑夫」
...大きな煉瓦の煙突が三つ藁葺屋根を高く突き抜いて居り...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗(ばった)の棲家になり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...これは単に屋根を葺く場合に限られた称呼ではない...
牧野富太郎 「植物記」
...毛皮葺(けがはぶ)きの屋根(やね)まである整然(ちやんと)した家(うち)に違(ちが)ひありませんでした...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...山麓や森の間に草葺の農家が散在するのを見るとき...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...その葺きかたが柔かくて特別な線をもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...右馬(うま)の頭(かみ)は蘆(あし)で葺(ふ)く金もいまは持たなかった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...本葺が残っているのはわずかに神社や仏閣や...
柳宗悦 「民藝四十年」
...新築葺替(ふきか)えの日の屋移りの粥にも例はあるが...
柳田国男 「海上の道」
...ゆひに屋根葺(ふ)く村ぞ秋なる 曾良賤(しず)の女(め)が上総念仏(かずさねぶつ)に茶を汲(く)みて 芭蕉このユヒには「雇」という漢字が宛ててある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...板葺(いたぶき)のはしゃいだ屋根を叩き...
山本周五郎 「花も刀も」
...からくも茅葺堂(かやぶきどう)に守られている程度である...
吉川英治 「私本太平記」
...草葺(くさぶき)屋根がおおかたであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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