...たとひ蒹葭堂コレクシヨンは当代の学者や芸術家に寸毫(すんがう)の恩恵を与へなかつたとしても...
芥川龍之介 「僻見」
...葭原雀は又しても囀(さえず)り出した...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...その桑も柳も枯れてしまうので葭原にしたのが即ち三期です...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...店ぐるみ葭簀張(よしずば)りを打ち抜いて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...佐藤の店はごた/\葭簀(よしず)をつらねた露店の中でも...
永井荷風 「にぎり飯」
...折からごそ/\と葭簀を片よせ其間から身を斜にして店の中へ入つたのは...
永井荷風 「にぎり飯」
...舞台を右へ半町ばかりくると葭簀(よしず)の囲いをして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あわてて麹町一丁目の詰番所傍(わき)の空地(あきち)へ引込んで葭簀(よしず)で囲ってしまい...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...葭町の××で寄ん所ない会に丁度今日出遇つて...
牧野信一 「蝉」
...昼間は海に入る人の着物を預かる葭簀張(よしずばり)の茶店の中にかけ込んだ...
水上滝太郎 「九月一日」
...向島の汀(なぎさ)は浅瀬に葭(よし)が茂っていて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...上野に一個の床几と葭簀とをもち出して...
吉川英治 「折々の記」
...後おもむろに荊州を取るのが一番の良策でしょう」上(じょう)・中(ちゅう)・下(げ)一葭萌関(かぼうかん)は四川(しせん)と陝西(せんせい)の境にあって...
吉川英治 「三国志」
...葭萌関から急使があった...
吉川英治 「三国志」
...張飛の軍を葭萌関に回らせては如何」と口を切った...
吉川英治 「三国志」
...伏見などの葭(よし)や葦(あし)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...目路(めじ)のかぎりな芦の州(す)から葭(よし)の汀(なぎさ)とつづいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...葭簀(よしず)のかげから人の話をぬすみ聞きしていたのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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