...「この女人はわたしを葬る為にわたしに香油を注いだのだ...
芥川龍之介 「西方の人」
...けれども地球の氷雪の下に人間の文明を葬るのは六百万年の後ださうである...
芥川龍之介 「僻見」
...貧民を葬る所なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...また社会的に葬ることも...
海野十三 「三人の双生児」
...(二十三日)死者を葬るために休戰...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...兩軍屍體を葬る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...過去として葬るがいいさ...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...江戸時代には死したる学者を葬る儒者捨場があった...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...私たちも山下君たち五人を葬る...
永井隆 「長崎の鐘」
...おせいへの思ひ出は息苦しかつたが、邦子への気持ちは案外さばさばしたもので、葬ると同時に、邦子のすべては、富岡の心からさつと吹き消されていつた...
林芙美子 「浮雲」
...汚穢を葬る必要からであった...
松永延造 「職工と微笑」
...自然はすべての不平と煩悶とを葬るにまことに適しき墓である...
三木清 「語られざる哲学」
...それがこのものを葬るものである限り却て「非歴史的なもの」である...
三木清 「歴史哲學」
...美しい幻影をもつて冷い現實の墓場に葬る事の悲しさに泣いた心は...
水野仙子 「響」
...高(たか)の知れた鼓一梃が人の一生を葬るような音(ね)を立てるなんて怪(け)しからぬ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...私が生れて初めて書いた懸賞探偵小説を闇から闇に葬るべく...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...篤(あつ)く葬ることをお許し下さるなら...
吉川英治 「三国志」
...子路(葬るに大夫の礼を備えんと欲し)門人を臣たらしむ...
和辻哲郎 「孔子」
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